ひき肉、蒸し茄子。
毎夏毎夏、豊富に使える地物の茄子。ですが茄子をイタリアの調理法を用いてパスタにすると、実はそんなにバリエーションがある訳ではありません。トマトソースに加えるか、塩味にするか、トマトやズッキーニらの他の野菜と合わせてカポナータにするか…。 僕の料理キャリアは少し変なので、頭や体に中華レシピが染み込んでいます。そこで夏の茄子の豊かな季節になると賄いには麻婆茄子や「蒸し茄子の甘酢醤油漬け」が度々上がります。 今日はその蒸し茄子で冷製パスタにします。
蒸し茄子(と言っても実際は揚げ茄子。)のタレは簡単です。醤油2、酢1、5、酒1、砂糖1(以上は割合量です。レードル1杯(またはお玉)が90mlなら2杯は180ml、1、5杯なら135ml…てな具合です。作る茄子や具の量に合わせてタレの量も変えます。あと味のお好みにも合わせて。)。あとは山椒粉、ラー油、刻み長葱、みじんニンニンク、みじん生姜…それらは適量です。液体以外の調味料はどれかが無くても味に大差は出ませんので、代用したいスパイスがあればぜひ使ってみて下さい。
簡単な調理法で行きましょう。フライパンか鍋で茄子(長手にクシ切り。)を油で揚げます。美味しい油を吸わせたら茄子だけを少し大きめのボールへ(余熱があるので少し固くても良いです)。ボールにはコロッと切った長葱を入れておけば茄子の余熱で火が入り甘くなります(長葱が無ければ玉葱で十分。玉葱も無ければ茄子だけでもノープロ!)。同じフライパンを洗わずにそのまま豚ひき肉適量(一人分80gもあれば上等です。)を炒めます。炒めながら軽く下味の塩胡椒すると旨い。それもボールへ。
その具の入ったボールに上述のタレの材料を入れて行きましょう。全て入ったらザクっと混ぜて味を慣らします(お店で商用ならタレは別に作っておきますが、ご家庭では洗い物が少ない方が楽ですよネ。)。併行でも後ででもOKです、パスタを茹でて茹で上がったらザルとボールに移しで水冷します。
あればキャベツの千切り、またはレタスやサニーの千切りを皿にしいておきます。
そのキャベツの上にまずは冷えたパスタ、次に蒸し茄子とタレをレードルで少し多めにかけて完成です。
2回もやって作り馴れたら10分も掛からずに作れるようになります(3〜4人分でも)。
そして食べ始めて、思います。(マジで美味い)と。
一般的な冷やし中華との大きな違い。それは豚ひき肉の甘味が茄子にもタレにも存分に出ている事です。
甘くて酸っぱくて辛くて、食欲少なめな時こそクイクイ行きます。今日のスタッフがそうでした。最初は多そうな見た目(キャベツがパスタの下にあるので多そうに見える。)に「ぜんぶ食べられるかな…」と心配していましたが、すぐに「美味しい美味しい」と、最後はツユも全て飲んでいました。 パスタの最高に素敵なところは、和でも洋でも中でも完璧にマッチするところ。
白飯やパンの限界を軽々と越えるところです。 暑い夏、バテない為には食事と休息しかありません。 体力、お大事に…。
ありがとうございました!