bikescafe.jp

(2006-7-28)

雨の朝に焼く。

休み明けは金曜日、しとしと雨が降りそぼります。せっかく角田浜に夏旅行に来ていた御家族がかわいそうです。厨房では、いつもの仕込みが終わったら明日のCandleNightのディナーの為の低温ハーブロースト作りが始まりました。夕方までには完成です。梅雨明けまで、あとしばらく…。




(2006-7-27)

チャージ完了。

その事に気付かされたのは、月曜夜のIさんからの有り難い電話でした。その日のランチの最後のお客様でいらしてたIさん御夫妻は、僕らと同じように東京23区から西新潟に移住されて来た、人生の先輩になる方です。外資系優良企業の役員を早目にリタイアしてこちらで暮らされてる方で、バイクスをとても大切にして下さり、僕に商いの心を教えてくれます。その日はIさんが、低ナトリウム減塩でカリウムが全く添加されていない物を健康の為に探されている御相談をされたので、僕はすぐに取引先の塩商社サンに電話して、まだ日本唯一のその塩をいつでも手に入れられる算段を付けました。その塩の概要をIさん御夫妻の近くで話させて貰いました。その後の夜の電話です。「君の顔を近くで見たらね、余りに疲れた顔をしていたから心配になってね。僕も現役時代は猛烈に働いて来た。実際ぶっ倒れもした。でもね、ぶっ倒れるまでやっちゃダメだよ。君の所は君しかいないんだから。一生懸命やる事、頑張る事、これは当たり前なんだがね。君に引っ張
られて皆が疲れの癒しが無くなるようだとイカン。いくら好きな事でも、それしかしていないと精神も体も枯渇するよ。連休が有ったら一日は完全に仕事を離れなさい。そうして自分をまた新しくするんだ。その点、ドイツ人てのは切り換えが凄くてね。ヨーロッパで働いていた頃は本当に驚かされた。年寄りの呼び水で申し訳無いが、気をつけてね!」、と言って頂きました。僕は本当にハッとしました。土日月と朝から休みが全く無い日が続き、そのお電話が掛かってきた瞬間こそ頭の中で(ウアアッ!)と叫んでいた瞬間だったのです。そして冷静になりました。
昨日今日と連休、とは言え昨日は昼から店の用事や買い出し、夜は7時から11時までCandleNightのリハでしたから完全な休みにはなりません。だから今日はIさんの御助言通りに。夏の太陽の下、岩室まで行きレガーロさんでジェラートを。羊達を見ながらジェラート盛合せワッフルを堪能したら弥彦神社へお参りです。境内脇のお土産屋サンでコンニャク醤油煮と冷えたラムネを食べたなら、趣き有る弥彦駅前をグルっと周り、一路西へ走り国上(クガミ)の道の駅まで。ここには足湯がありますから、緑の絨毯の田園と弥彦山の西端を交互に見ながらおばあちゃん達と足湯に浸かりました。思わず全身浸けたくなった。冷房効いた道の駅館内で、売店で買った地元のオコワ団子を焙じ茶でパクつきながら、職員サンにおいらん道中の話しを聞かせてもらいます。さて、夕方だ、また巻方面に帰ります。仕上げはバイクスから車で3分の角田山の中の湯之腰温泉にて、暑かった今日の汗を流す。山の鳥と虫の鳴き声しか聞こえない鄙びたこの温泉は、アト
ピーも治る皮膚に良い温泉としてこの一帯じゃピカイチとして地元っ子には有名です。温泉上がったがまだ早い、すぐ先の角田浜に夕陽を見に行こう。クライマックスにちょうど間に合いました。ついでに浜茶屋(海の家)でラーメンだけ食べて、群馬高崎から来た御家族と沢山話しをする事に。二人のチビッコ達に缶ジュースをあげて、ようやく帰宅しました。浜茶屋からバイクスまで、たったの5分。いつもの夜にいつものランが本当の締めでした。
食べ歩きもした訳じゃない、明日からのメニューの勉強でも無い、でもマインドエナジーはチャージ完了です。頭のスイッチは切り換わりました。何故か、やがて来る明日は楽しみです。また沢山宜しくお願い致します、おやすみなさーい!




(2006-7-26)

トマトのシロップ煮とわ?

この日記を読んで下さってるお客様の中には、バイクスのカウンターにて不定期ですが週末に販売されるオコワや生姜の砂糖醤油煮をお買い下さった方、または見たという方もいらっしゃるかと思います。あれらは巻町内で、ああした伝統料理を美味しく作る事でチト有名なI母さんが作ってらっしゃいます。先週末はオコワも生姜煮もオープンした1時間で、常連様(既に美味しい事をご存知の。)方で完売してしまいました。後ろに分けておいた市内のお客様方の御予約分の6パックを除いてもです。数年前は町内で店舗を借りて販売していた人気のお料理だったのですが、建物の建て直しを機に活動をストップしていたのですが、オコワや生姜煮、笹団子など余りに美味しいのでもったいなく、僕がI母さんと知り合ったのを機にバイクスにたまに置いてもらうようになりました(モチ米は岩室の山の清水の田で育ったピンシャンを使用、銀杏や笹が採れる時期しか作りません)。市内の方に圧倒的な人気で、東新潟からお買い求めに来て下さった
お客様もいた位です(ただその日は置いてなかったのでした)。そのI母さんが「トマトのシロップ煮」を、「これも食べて。」と下さいました。冷やしてから早速頂きました。「…コイツは、美味い…。」、オフクロなど一日何個も頂いてた位です。なんでも普通は文字通り「煮」るのですが、お母さんのはシロップごと「蒸」すのが秘訣だそうです。甘い中にトマトの酸味がほんの少しだけ伝わって来ました。すみません、正直僕にはこんな美味いの作れません。そして、これ程のデザートはそんじょそこらの料理屋でも食べれない逸品です。でもそんな事言ってられないぞ。今年の僕は完熟熟のトマトが畑でセルフで手に入る環境なのだ。夏じゅうにマスターしてやるぜ!と考えるだけの今夜です。考えるだけ、言うだけ…。一週間ありがとうございました、土曜夜のCandleNightも宜しくお願いいたします、おやすみなさい!