bikescafe.jp

(2012-11-6)

SUV。




(2012-11-5)

秋のコントラスト。




(2012-11-4)

今日はカレーのパスタの賄いDe。 スランプ感。

この週末にお越し下さいましたお客様皆様に大きな感謝を申し上げます、どうもありがとうございました!
今日の賄いはパスタにカレー(ご飯が少なくなっていたので)でした。カレーのようにワン、ツー、スリーで出来るような賄いは、週末のような多忙な日は良いのですが…。
最近は賄いにスランプを感じています。御家庭の事情で平日スタッフを離脱せざる得なくなった薫サンの不在により、平日に色々と多種多様にやって来た賄い仕事に手間暇を掛けられない日々が続いているからです。
新しいスタッフのルミさんも良い腕はありそうですが、まだ日が浅いので当面賄い、または僕が賄いに掛かっている時の仕込みを丸投げは無理でしょう。 そういう事情で僕がその両方をやると余りに時間も体力も消費している訳です。
これは料理人稼業してれば、1度や2度は経験する事でしょう。 僕が居た万代のお店をバイクスのオープンの時に辞めた時、師匠やチーフもしばらく似たような環境になったように思いますから、ここは堪えてやるしかありません。
意外かも知れませんが、「ズワイガニとエビのトマトクリーム・パスタ」や「自家製イクラと鮭ホグシ身の和風バター醤油パスタ」や「鮟肝と冬野菜のクリームパスタ」や「網脂包みハンバーグ・デミ」他他… 今のバイクスの人気メニューは殆んど9割以上が賄いの遊びやテストから出来たメニューです。僕は食べ歩きも料理サイト観賞も9.7割しないので、自分達で何度も作るのが最高の「参考」になります。
僕も歳を取って、今なら賄いの重要性を明確に述べられます。
料理人にとって賄いには2点の重要性があると思います。
まず、短期的には近々のメニューの開発、トライ&エラーの場になる事。
中・長期的に続ける事は自分自身の技術の高度化、幅の広さを獲得出来る場になる事。
これは僕が何人かのスタッフにジジイらしく説くのですが、バイクスのスタッフになってくれた以上、君達がどんなに素敵な店、美味しい店美味しい料理を食べた経験があっても、それらをすぐに頭の中で分析出来て、帰って来て近いもののコピー、素敵で美味しい料理を実現する腕が無ければ、お客様に還元にならないのだから関係無い。素朴な料理、家庭料理しか食べた事が無くても全然良い。そういう人に限って確かな基礎があるものだ(薫サンが正にこれだった)。大井監督も言われてた。幼少時からバッティングセンター慣れした子は高校野球でさっぱり打てない。そういう事してなかった子の方が高校で正しいフォームをグングン吸収して良く打てるバッターになるんだ、と…そういう話をホンのチョッと2時間くらいトクトクと話して嫌がられる訳です。
腕があれば、あとはちょっとした視点の変化さえすれば洒落た皿が作れるからね、一生懸命…まずは賄いをしてくれ…と。
…と、言いながら当の自分が一番満足な賄い出来て無いのが、己の現状な訳です。ここにスランプ感が満載な訳です。

ああ、美味しくて新しい賄いに挑みたい…
ああ、だが明日も牛タン12時間煮込みがあるよぃ…。