bikescafe.jp

(2014-11-6)

ウッドペッカーに導かれ。

村上市内で魚介類を仕入れていたら、夕刻近くになってしまった。
奥さんの警告「山行かないでヨネ!」に従わざる得ず、今日はほんの少しの散策程度で我慢しないといけない。
冬眠を12月に控え、熊たちはぼちぼちと今年の冬眠の為の土穴や樹洞を探しに移動を始めているはずだ。 僕なりに推測をしている、ある南西の斜面を探索する予定だったが、またにするしかない。 代わりにその斜面側の登山口だけ軽く見に行った。
登り口に春から掲示されている、『この付近で熊の襲撃による死亡案件がおきました、ご注意下さい云々です』と記された板も、インクが染みだし始めている。
夕方の地味な山は、静かで心地よい。
登山道を少し上がると頭上で「キキッ」の鳴き声と羽ばたき音がした。 見上げるとハトと同サイズのアカゲラ(キツツキ)がいる。少しだけ斜めのブナの幹に掴まり、器用にチョンチョンッと登って行く。
この数週間で2度目のアカゲラだ。少し慣れたが、キツツキに遭いたくても中々遭えないバードウォッチャーもいるのだから、ラッキーな事は間違いない。
見ていると樹間に飛び去ったので、また周囲を観察していたら、地面に沢山のドングリのヘタが集まっていた。数個はドングリが割れたままある。
熊の食べ痕だ。丁寧に食べている。
(推測どおり、西へ西へと移動しながら食事もしているようだな。今年は確かに堅果類は不作だが全ドングリが成ってない訳じゃないし、方角によって良く成っている斜面もある)と拾って観察していると、樹上でけたたましく「ギャギャッ!」と鳴かれた。
見上げるとまたアカゲラが戻っていて、見つめると登山道のルートを上に飛んで行き、枝に留まった。
吊られて僕も歩き出したら、先に飛び進む。
少し進んでから左手のブナ肌にある小さな爪痕のような縦傷を見ていると「キキッ」と鳴き声がし、また少し先の頭上でアカゲラがいてまた先に飛んで行った。
つい一緒に奥へと進みたくなるが、振り返ると樹間から太陽が沈み始めている。周囲も薄暗い。ベアカントリーの山中の16時30分過ぎは十分「ベア・アワー」だ。 熊も笹薮内で静かに僕を観察している可能性もある。 ヘルメットをし剣鉈も握っているが全体的に軽装だ。
(これ以上はやめよう)と、アカゲラに一瞥し戻り歩きを始めた。
不思議なものだな…キツツキに「奥に奥に」と導かれている気分だ、と思った。
そう云えば先週も不思議な事があった。
登山道では無い斜面の樹の爪痕を観察していたら、 唐突とまぁまぁな近さではっきりと男女の会話が聞こえた。
(アレ、下から誰か登って来てたかな)と不思議に思ったが、まずその可能性も無いし、それからも姿も見えて来ない。
(ハハァ、これが山の幻聴だな)と注意した。
久保さんの著書に幾つか、山人に伝わる、人のいない山中での言い伝えと教訓の項に記されてあるが、「山で自分の名を呼ぶ声が1度したら、返事をしてはいけない。返事をすると山の魔物に連れて行かれ帰って来れない」とある。人気の無い山中での不安感から、正常冷静な判断力を無くし、方向感覚錯誤を起こし遭難しやすくなる事の戒めであろう…と書いてあった。
男女の声は僕の脳内で起きた幻聴だ。怖く感じたり間違って理解しては行けない。 早い内に体験出来て良かったな…と思った。

貴重なアカゲラに「また逢いに来てね」と念じ、エクストレイルまで降りて行った。




(2014-11-5)

Andersenの炎。

3連休を挟んだ今週1週間も御愛顧頂き、誠にありがとうございました。
お陰様で、「牡蠣カレー」及び「牡蠣クリームソース・パスタ」の両方とも、人気を頂いています。今後とも宜しくお願いします。
木曜日にオープン致します、また次週も宜しくお願い致します。力と気持ちを込めて割った薪をAndersenで燃やし中を暖かくして、皆様のお越しをお待ちしております。
今週もありがとうございました!




(2014-11-4)

雲ポッカリ、青空。

3連休にお越し頂き、どうもありがとうございました!
昨夜の冷たい雨降りから一転、気持ちの良い快晴の朝になりました。 たまった仕込みの準備に励みます。
今日も宜しくお願い致します!