bikescafe.jp

(2014-9-11)

バイクスに来た熊痕。

熊が栗の実を食べる時の所作は…
1…木に昇り枝を掴み、幹側をガチッとくわえ首を捻る。枝、折れる。この時の音が山中に響く。
2…落ちた枝(または実)から実を爪先で器用に栗を割る。
3…鬼皮の着いたままの実を器用に噛みながら鬼皮を剥がす。
4…美味しい栗だけを堪能する。
と、なります。
栗の木の下に栗の殻が散乱しますが、一緒に折られた枝があるかが、熊が食べたかどうかの判断基準にしています。
しかしまぁ、ホントに器用に食べるものだなぁ!と、感嘆しながらサンプルに持ち帰った栗殻を眺めます。 しばらく保管しますので、御覧ご希望の方はお気軽にお申し付け下さい。
さて、カレーを煮込むか!




(2014-9-10)

未明の枝折り。

今日、移動3ヶ所目の山中の栗の木は、どれも日当たりが良くて色付き始めた栗が多くなっていました。
熊も、まだまだ緑色の栗より、そうした「身」がある栗を選ぶので、(ここなら可能性が高いな)と予測していたので、食い散らかされた殻や皮、折られた枝が下に散乱した栗の木を見つけた時には「ビンゴー!!やっぱりな!」と声に出してしまいました。
ちょうどそんな栗の殻や皮を(スタッフの皆に実物を見せてあげよう)と拾ってから、地元の方で僕に最初に熊情報を教えてくれたSさんと偶然会ったので(あんたまだ追っかけてるのか、と呆れられた)、その時の御礼を述べ、「こちら側はだいぶ出てますね!」と言ったら、Sさんは「あの栗食べたのやっぱり熊!?猿じゃないの!?」と、やや少しの希望混じりの質問だったので(注・やはり山の中にいなきゃならない人は、猿もイヤだが出来たら熊じゃない方が良いと考えている方が多い。やはり熊は強いから。)、僕は「割れたのを食べた猿もいたかも知れませんが、あの栗を最初に落として食べたのは熊でしょうね。ほら、太い枝が折られてますよね。猿はあんな芸当はしませんし、まだ割れてない殻を剥いて食べるなんて出来ませんよ。今朝早く位まで来てたんじゃないですかね。枝や栗が新しいですし」と答えたら、「やっぱりそうか…折れてたもんな…」と、ちょっと静かに話されました。
「じゃ、僕はもう少し上まで行って確認して来ます。お仕事気を付けて下さいね!」と、さらに上に向かいました。
するとあるある。
新しい熊棚、落ちた新しい折られた枝、散乱した殻や皮。
このパワー、この器用さ。熊以外にありえない。
(ここらで夜通し車中泊で待機出来たら、絶対に見れるのになあ)と、溜め息しました(これは奥さんに絶対NGを出されている)。
折られて間もない枝を掴みながら、美味そうな栗の木を独り見上げる山中。
(もっと奥に来い…もっと良いものを見せてやろう……)と云う山の呼び声を諦め、6時間以上過ごした山々を後に村上に買い出しに向かいました。

今週も1週間ありがとうございました!
また木曜日から宜しくお願い致します!




(2014-9-10)

ついに見つけた、栗の熊棚!