bikescafe.jp

(2008-3-7)

カラー、パープル。

「おかあさーん、紫カリフラワーもらいに来ましたぁ。分けてくださーい。」、越冬キャベツを収穫していた赤塚の畑してる奥様にパープルカリフラワーをもらいに車を走らせる夕方。「あぁ、あんた。今、ハウスに置いてなくてみんな家なんだわ。一緒に乗って好きなの選びなさいね。」、僕は「いやいや、家は結構ですヨ。お母さんが良いの幾つか選んで下さい。僕はここで待ってますから。」とやり取りして、写真のカリフラワーやアスパラガス、ゴボウを頂きました。
ランチメニューから外してはいるものの、野菜好きな女性のお客様(先日のTVをご覧になられた方々。)から毎日1つはオーダーのある「20種野菜のカッペリーニ、根菜とサラダの仕立て。」に、まぁビジュアル系役目を負わせてますがパープルカリフラワーや金び人参、赤大根は本当に欠かせません。今年は冷蔵庫スペースの都合で「40種類!の野菜パスタ」はしませんが(最大で51種類使っていた昨年夏〜秋。クレイジー!)、WEBグールー川チャンに寄れば「バイクスのパスタでこの20が一番好きだな。」(彼はダイエット成功以来、ベジ系の人になったので(勝手な推測ゴメンね!)、地味な食材の料理ながらそう言ってもらえるのは嬉しい限りです。意外に凝った味作りしてます。
僕らは普段の食事はどうしても野菜と海草類(forマイヘアー。)が多いので、個人的に一人で全部食べてみたいのは「タラバ蟹とプリえびのバウ゛ェッテ、クリームソース 」です。コレ本当にタラバの甘味がクリームに溶け出して大好きです。緑のセルフィーユも投入して彩りも赤白緑できれいです。
ようやく「スプリングディナー」の概要が大まかに完成。以前から作りたかったサンフランシスコの「ZUNI CAFE(ズーニーカフェ)」の「ズーニーサラダ」(チキングリルとクルトンの入ったサラダ、見た目シンプル)のバイクス版を前菜に盛り込もうと思ってます。そしてU田御夫妻様、あらゆるバイクスのディナーイベントに、本当に毎年毎回一番最初に御予約下さいまして心より御礼を申し上げます。まだ日記でチラッと書いた程の時点でもイの一番にお電話頂いて、僕は嬉しくてうっすら涙滲みます。お二人の為だけに、このコースに全力かけます。ご期待に応えるよう努力します。静かに燃えてます。
では、おやすみなさーい…ppr。




(2008-3-6)

バウ゛ェ。

バイクスオープン以来、親しまれて来たディチェコのリングイネを3月からバリラ社のバウ゛ェッテに切り換え。依然としてディチェコのリングイネは世界で最も美味しい乾麺の一つですが、なにぶんボイルにウチの湯鍋だと20分近くかかるのがデメリットの一つでした。代わってバリラはイタリアNo.1パスタブランドで製品にムラがなく、ディチェコに劣らず美味。その上バイクスをサポートしてくれます。特にバウ゛ェは美味。ボイル時間半分で。お急ぎのお客様を余りお待たせしません。今季もバイクスをマイナーチェンジし続けます。ぜひ、パスタそのものの違いをお楽しみくださーい。




(2008-3-6)

星隠れ。

さっきまでシャンシャンと鳴るように揺れ輝いていた星々。少し目を離してPCでアドビからのファイルの作り方を「どーやんだコレ?あーでもないこーでもない…」とやってる内に、海からの風に吹かれてきた薄い雲に隠されていました。星を楽しみにしていたのにチト残念。
ショーン・ペンが監督第4作品目になる「荒野へ」が最高傑作の評価となりました。原題「Into the Wild」。アメリカ東部エスタブリッシュメント家庭の裕福で優秀な成績の学生クリスが、自己内部を見つける為に全ての環境を捨てアメリカを旅し、アラスカ原野奥地に入って行き、あるアクシデントで若い生涯を閉じる…という実話の書籍が原作です。クリスとほぼ同じ年の時に読んだその本は、静かな、でも強い感慨をもたらしました。ショーン・ペンはさらに衝撃的だったらしく、親しい友人達に「これを読め。いい人生に必要だ!」と何冊も送ったそうです。彼の夢の映画化です。以前、邦訳原作をバイクスにも置いていましたが、1年近くどなたも触る事がなかったので下げてしまってからどこかに行きました、どこかにあるんですけど行方不明。
当初クリスの死に、アメリカ世論は賛否両論。一部のアラスカ住民達は「アウトドア経験の無い青年の軽率な死。」と批判的でした。が、アラスカやアメリカの著名な登山家達がクリスの人生に大いなる賛同を表明。「私もクリスも変わらない。荒野に、山岳に向かうのはアウトドア活動を楽しむ為ではない。裸の、自分の魂を見つける為に向かうのだ。」としてから、「イントゥ ザ ワイルド」は静かに話題の書籍に。数度の読書以来、僕にも忘れられない一冊となりました。10年以上経ち、素晴らしい書籍が映画化、それもクリスに涙したショーン・ペンが製作監督。それも最高傑作と。日本じゃヒットしなさそうですが、絶対観たい。アラスカの登山家(クライマー)が言いました。「『荒野へ』で、暗闇の中、裸の自分の魂に向き合え。」。楽しみです。おやすみなさい!