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(2009-2-1)

ひとりで賄い。

若く、物怖じをしない常連様(例えばK君やAサンやTサン達。)は僕にハッキリと言ってきます。「こないだの日記で出てたあのパスタ(または料理。)食べたいです。作れますか?」と。これは嬉しい言葉です。その中のもので最近3度訊かれたパスタが写真の「甘エビのパスタ」です。勿論、賄いとして作るものです。味はバッチシ、スタッフ皆好き。それなのにランチメニューに入れないのは、オフクロが「私達は美味しいと思うけど、新潟の方は甘エビは安い食材ってイメージがあるんじゃないかしら。だからオーダーあるかなぁ…?」と言われて、(そうカモしれんカモ…)と思ったからです。
最初は甘エビの殻をバカ丁寧に剥いてから作りましたが、こうするとダメです。エビの最良の味が出ない。ヒゲとツノとシッポと尖りシッポを鋏で落とす位がベター。こうして使うと値段以上の美味なる味が出ます。炒める時に白ワイン少し多目が気分。今日はスタッフのリクエストで「味噌カルボ味」にしましたが、まぁ普通に美味です。ですがベストではありません。僕としてはいつものように「柚子胡椒と生レモンをガチッと効かせ」たソースがベストです。甘エビは1人最低8本あるとリッチに。仕上げにパスタにカットレモンをのせて、セルフィーユやエストラゴンでも千切って散らせば気分はナポリ、マルセイユ、またはプロウ゛ァンス。要はヨーロッパの海辺の町。なのに味は柚子胡椒。だけど全然破綻してない(味噌は違いますガ)。
甘エビなんて火を入れたりしたら身は相当に縮んじゃいますから、身を食べようとしたら大した量は出ません。ですが、殻ごと食べれる方なら(柔らかいですヨ。)存分に楽しめます、甘エビの違う力を。ウチなんかで無くて、キチンとしたリストランテ辺りで「しらっ」と出て来ても全く疑い無く美味しく食べれちゃう一皿です。
次の甘エビ(南蛮海老可)の季節にはランチに入れようと思います。刺身でチュルッと食べるだけじゃ勿体無い代物です。
皆が楽しい笑い声でランチ賄いしてる外れ、厨房で独りパスタを啜る日曜日16時…。




(2009-2-1)

Pop Lately。

室内温度が低いとパン生地の発酵はなかなか進みません。今朝のように寒い朝は気を付けて厨房の室温を、オーブンを早めに点火して温かくして発酵させます。今から約1時間…最適な膨らみになるのを待ちます。
発酵の最初の様子を見ながら、最近作ったコンピCD「Pop Lately」が店内にマッチするか、確認します。ガチャガチャしてない新しめのUS-Popを冒頭に数曲入れて、徐々に自分の好きな過去のを加えて行きます。バイクスとしては(今まで何となく外してた)初のシェリル・クロウを入れました。「Soak up the Sun」や「Everyday is the Windingroad」、彼女の代表中の代表曲でベタですが大好き、元気出る。カウンターで試聴しながら(ウン、OK。合ってるじゃん…)と思いながら一緒に口ずさんで。 勿論キーシァ・コール熱ですから「This is Us」と「Love」も加えます。二人の別れの歌なのに、もうえもいわれぬ美しいメロディとリリック、完璧な歌唱力にKO。これ聴くとシミジミしちゃいます。LOVEソングの最高峰は別れの歌かと。