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(2014-7-16)

鬼胡桃。

まだ小振りだが、実を付け始めた胡桃(オニグルミ)の樹を見上げる。(食べ頃が来れば必ずやここにも現れるに違いない、さっき通って来た玉切り丸太を廃棄してある場所には、熊が枯れた丸太を壊してアリを食べた痕が沢山あった。9月の早朝か夕闇の時、必ずここに来る…)…と考えながら、背中にも気を配ります。背中側には沢が流れ、斜面に薮が生えて、その上ったとこに僕がいます。
6、7月は熊の繁殖期にして沢筋で食料を探す時期。時間は18時30分、熊の活動の活発な真っ只中。背後には沢藪、前には笹藪。 この山の下も夕闇に包まれ始めている。 近くにいても全く不思議じゃありませんが、今日は次のチェックだけのつもりで、Tシャツとジーンズにダナーブーツだけの軽装。 熊鈴もヘルメットもプロテクターもグローブも鉈も、車に置いて来てしまった。
今熊に襲われたら、一方的に襲われっ放しになるとは思いませんが無傷ではいられないでしょう。ブーツで思い切り蹴りを入れる位しかまともな反撃は出来ないでしょうから、「パンパン!」と手を叩きながら「ホイ!ホイ!」と声を出しました。
市内の方やハイキング登山の方は、熊は奥山にいるものでしょう、とお思いの方が多いと思うのですが、熊が棲むのは奥山だけでは無く、「取りやすい食料のある場所」ならどこにでもいるのです。その上、山に食料の多い日本では羆も月ノ輪熊も厳密で排他的テリトリー意識を持たず、それぞれの行動圏が重なる形で平和に生息するので、1頭捕ったところでその周囲にもう熊はいない、とはなりません。バイクスの常連様の山岳のプロ、F先生は春先、関川村のすぐ先、小国の山中の残雪の斜面に「6頭の熊が集まっていた」瞬間を、小国マタギのSさんに見せてもらったよ、とつい先日話してくれました。
熊痕を見つけられるのは、熊追いだけ。
(もうちょいだ…もう少しで見つけられる。見つけてやるぞ…)と思いながら、沢の入り口を後にしました。




(2014-7-16)

1週間ありがとうございました!

村上は今日は雨降りとガスで、山での視界の悪さと余りに危なっかしい僕への奥さんの怒りと白眼視により(村上のご実家の皆さんから『本当変わり者だ』と呆れられており…)、今週は熊フィールド調査は休みにして食材入手だけにしました。 それでもやはり諦められず、小雨になった夕方に次回歩こうと考えている「沢」の入り口だけチラ見に行きました。 写真右側の農道はカモシカが歩く路です。 歩きながら左手の森を見ると「クルミ」の木が何本もあります。4、5月には無かったクルミの果実が大きくなって来ました。
クルミは熊の9月の大好物。 秋になると超硬くなってしまう種の殻ですが、お盆を過ぎてからの数日間だけ、果実と種の両方が柔らかい青い実の内が熊の食べ頃です。 これは何が何でも見逃せない。周囲には不自然に「折れたまま葉が枯れている枝」のナラの樹もある。小さいが熊棚かもしれない。本当は樹の根元まで進み、爪痕が無いか確認したいが深い藪が怖くて入って行けない。 クルミを食べるそのタイミングの早朝か夕刻に、熊に気付かれずに熊を見れる場所は無いかをチェックしました。




(2014-7-15)

青空と山とパン。

今日も上手くパンが焼けました。 青空、白い雲に山の緑が美しいです。
今日も宜しくお願いします!