エイチ&エ
今夜最後の、女性お二人のお客様のオーダーはハンバーグ&ハニートースト。隣のテーブルでは女性グループ6名様のディナーコースは最後のデザートに入っています。ハニートースト、作るのが好きなメニューです。
僕が生まれて始めて食べたこの系統のパン料理は19歳の時のアメリカです。あれは初夏。来週の体育のクラスで、州内の近くの山にバックパックでトレッキングとキャンプに行く必要があったので、街に一人でトレッキングシューズと何かジャケットを買いに行った帰りでした。その後たまに行く事になるアウトドアショップで、リーズナブルだったハイテックの青いシューズとモルデン社(世界最初のフリースの製造特許を取った会社)のリバーガイド用フリースのジャケットを買った僕は、街から寮の帰り道に、ふと、倉庫街の中にポツリとあったカフェに立ち寄り、コーヒーを飲みました。その時一緒にオーダーしたそのハニートーストの美味しかった事と言ったら。そして初めて見る逸品でした。その厚切りトーストにはバターと蜂蜜がタップリ染み込んで、上には半熟の目玉焼きとバニラアイス、たくさんのホイップクリームと蜂蜜とチョコソースがかけられていたのです。まさに高タンパクの塊、ハイカロリーのモンスター。熱い崩れた黄身と白身と冷たいアイスにサ
クサクトースト、甘い甘い蜂蜜とチョコソースが口の中で一つになる天国。それを食べた僕が思ったのは(アメリカ人はパン料理の天才だ。日本人には絶対出来ないぞ…)でした。なにしろ美味しくて腰を抜かしました。一人なのに最高に幸せでした。時間も中途半端だったので、カフェの客は僕一人。余りの美味に(これハマッたら、瞬く間に肥満児にナル間違いないアル…)と心配した僕が、そのお店でそれを食べたのはそれきりでした。今だその衝撃は忘れられません。
実を言えば、バイクスで作ろうと思えば作れる内容ですが、作る機会が無く今に至っています。ハニートーストは自分達で食べちゃう事がないからです。どなたか一度お食べになりたいお客様いましたら、どうぞオーダー下さい。僕の趣味的なものなので、特別価格でお作りします!
一週間ありがとうございました!明日あさって連休頂きます。来週からまたよろしくお願いいたします(礼)。では、おやすみなさい…mmm。