bikescafe.jp

(2007-1-8)

すだち薫風。

昨日、アルバイトしてくれてるユウちゃんが、御祖母様の畑に植えてあるスダチを持って来てくれました。いよいよ今冬最後の実だったそうです。白子のパスタの最後には柚子なりカボスなりスダチの汁を搾って仕上げますから、お願いしてました。何もパスタだけで無くて、毎日朝作るスープなんかにも半割りにした柚子等を入れておくだけで、うっすら柑橘の薫りがスープに移り、いつもと少し違う風味になります。 柚子を切った包丁でそのまま刺身を切れば、刺身にもうっすら薫りが付きます。江戸前寿司職人の技ですね。プリプリのスダチがたっぷり在る幸せ。
雨も雪も無く嵐のような朝。薪ストーブを触れない位に熱く焚く朝。




(2007-1-7)

ザンドヴィック。

思いの外、お店というのはお客様のお店側への気持ちというものを知らないものです。バイクスは比較的、お客様が僕にメールを送って下さる事も多いので、その方がどう感じられたか…というのを知る機会がある方だとも思いますが、それでもお客様全体数の中ではごく一部ですからナカナカ窺い知れないのが現状です。
今宵のカップルのお客様もそうした方々でした。数年前からいつも、ランチにお越し頂いてたのは存じていましたが、今夜のディナーコースのお会計の最後まで、お二人がどういうお客様なのかは知らなかったのです。若いご主人がおっしゃいました。「実は今日、二人入籍したんです。そのお祝いに今夜来ました。4月には故郷の金沢に帰って開業するので、新潟にもそれまでしかおりません。それなので今夜はこちらで過ごしたいなぁ、と。」と。僕はそんなハレの日にバイクスをお選び下さった事を感謝して、次に驚きました。御主人は大学病院のドクターだったのです(比較的ドクターのお客様が多い。)。お美しい花嫁様も「また引越しまでに寄らせて下さい。金沢にこういうお店があるか心配です。」とおっしゃいます。ありますとも、ありますとも!もっと素敵なお店はゴロゴロしてます!。有り難かった僕はお二人にもう一度ソファにお戻り頂き、小さな記念のスウィーツを作りました(お茶と)。フレンチハニーのサンドウィッチです。バゲ
ットスライス2枚にバターとハニーを焼いて染み込ませキャラクラアイスとオレンジスライスをサンドしてまたキャラクラを。フルーツカクテルとホイップをのせチョコソースをかけて出来ました。ささやかな品ですが、お二人はとても喜んで下さいました(そのように見えた。)。ありがとうございました、お二人にとって、2007年が良い年になりますように…。
ザンドウ゛ィック、ハンガリー語でのサンドウィッチの読み方。出会いと別れ、春までは甘く…。




(2007-1-7)

多い日でも杏仁!

丸鷄ガラのスープを煮てる間に作る杏仁豆腐が朝一の仕込みです。杏仁は毎日の仕込み。チーズケーキやプリンと違い、一回である量を作れるので、お客様の多いオーダーにも安心して対応出来ます。前にいた万代のお店で師匠が配合したレシピ、長い間の人気商品でした。これを基本に、バリエーションでババロア杏仁やマンゴープリンが出来ます。今は僕だけが作ってる。少し寂しい。おぅおぅ、外は強い風だなぁ、白鳥達が追い風ですっ飛んで行きます西川町に。