香り葉と肉。
わさわさ茂るハーブを摘んで、お客様からご贈答用のオーダーを頂いた「豚ロース塊の低温ハーブロースト」を作ります。
当店の特徴としましては、(これでもかっ)と云う程のハーブを使い、低温で、肉塊の大きさに最適な時間を掛けて、ゆっくりと仕上げて行く点でございます。ハーブをペーストにしてラードと混ぜて肉塊に塗って焼く方法もありますし、以前は私共もそうして作っていましたが、もし自家生ハーブ類を無制限に使えるのなら、ハーブだけで蒸すように焼いても肉塊にしっかりハーブ香は入りますし、ラードの分のベッタベタな脂感は無いのでよりヘルシーに食べて頂ける事が分かりました。そうした理由で前述の方法で焼いております。
理想は肉を切った時にロゼに仕上がっている事。
半生でもない、焼き過ぎでもない、肉汁がしっかりと肉の中全体に閉じ込められた「淡いピンク色」の状態です。
切り分けたら後はお好みで、もう一度表面をジュッと焼いて良し、塩を振ってそのまま食べて良し、軽く温めても良し…と云う具合です。
1個ずつ、丁寧に…。