Shut up。
「黙れ。クラブの最初の2つのルールが破られてるって事だろ。
ここにいるお前らは、素晴らしい体力と知力に恵まれた男達。だが、可能性の芽が、むしり取られている。
ほとんどの連中がガソリンスタンドの店員かウェイター。もしくは会社のしがない奴隷達。
イヤな仕事をして、宣伝に煽られて、要りもしねぇ車や服を買わされる。
俺達は歴史の狭間で生まれ、生きる目標も場所もない。新たな大戦も、大恐慌もない。俺達の戦いは魂の戦い。毎日の生活が、大恐慌だ。
ふん、テレビにこうソソのされたよ…『いつかは君も億万長者、ムービースターかロックスターだ!』って。 だが、なれないっ。
少しずつ、その現実を知り、俺達は、マジで、マジで、ムカついてる…ファイト・クラブ ルールその1。You do not talk about FIGHT CLUB!…」 小泉政権時、ライオン頭がアメリカの主導で通した幾つもの容赦無い「支援法」で、この国の殆んどの社会的弱者が痛めつけられてる。高齢者、障害者、母子家庭、若者、女性、中小零細企業の労働者達。エルやマリクレを読めば、日本やフランスのセレブとやらが毎号こう言う。「自分を思いやるように、地球にも思いやりを。」、「少しずつ、1本ずつ木を植えよう。」、「自転車に乗って、オシャレにエコライフを。」。セレブのデザインしたオーガニックコットンのTシャツを買って着よう、と。写真枠の誰も、どのファッション誌も、今苦しんでいる現実の身近な人達を思いやろう、この閉塞した状況を何とかしようとは言わない。そんな事は、こんな風に書いたって少しの金にもならないからだ、お洒落でも無い。そうしてる内に、個人の努力でどうしようも無いところで貧困は世代間相続を起こし、閉塞感で暴力は増発し、内需はガタガタになり、悪循環がリサイクルされる。利益や金を崇拝するのは終わらせる時が来た。重要なのは顔のある人間の幸せだ。地球はその次
でいい。オレは自分の商売さえ良きゃいいとは思わない。
この国を被う、目に見えない霧を、追い払え。