bikescafe.jp

(2007-4-13)

一夜、過ぎ。

アレヨアレヨという間に岩室でヒロ先生、料理長と一緒に味噌玉を捏ねる事から始まった昨日の朝。昼過ぎにバイクスに帰ってからは嵐のような準備作業に追われた訳です。埼玉の最高級豚モモ1本から作った生のハムや大好評だったカラシ茄子もOK。リストランテのレシピのパンナコッタもOKが出て、一安心した夕方でした(東京からの指示で前の晩から一人で先に作らないといけなかったのです。)
6時にオープンしてからはお客様も早めに皆様御来店下さったので、ほとんど25名様分を一気出しでした。バイクスのこの狭い厨房で男3人がワサワサ動くのですから、全く写真を撮る間がありませんでした。40種類の野菜のトマトパスタを盛ったあの素敵なキャンドルの灯りの漏れる器(メチャクチャ貴重品なのでした。)はリストランテよりも早くバイクスにてデビューだったそうで、あの器に近付くのは怖いものでした。ヒロ先生が三重で競り落とした最高級クエの切り身はムニエルにしてパスタにソッと盛り込みました。明日のお味噌汁はクエのアラ汁です。
お客様の多くの方とヒロ先生がサインしたり握手したりツーショットしたりしてる間に、僕は後ろで整理整頓です。
料理長から、ヒロ先生があんなにお客様の近くでお食事やドリンクをサーブしたりする事はまず無い、という事は聞いていたので(先日は山形で200名のホテルディナーなど。)夜遅くにヒロ先生に率直に尋ねました、「どうしてウチみたいな小さなとこでされたんですか?ヒロ先生なら望めば幾らでもお好きな会場が選べますよね。」 。
「最初来た時からここが好きだからだよ、ここでしたいなぁって思ったからね…」とワタクシ如きには他にも有難い言葉を頂きました。何もよい事ばかりではありません、今のこれからのバイクスに足りないビジネスのスタイルについても的確に叱咤してくれます、特にお酒とワインについての指導は大きく。最後に「君らのような若い人(僕はさほど若くなし)が成長して行くのが楽しみであり、僕の義務だと思うんだよ。分からない事は何でも聞いてよ、僕をドンドン利用してくれよ！」と。NY出店間近のヒロ先生、NYに行ってしまったらさほど話せなくなります。図々しくいろいろ教えて頂こう。今日木曜日、帰宅してから明日からの為の仕込みがしながら、ナンだか昨日が夢だったように思えます。ま、夕方から泥のように眠りこけてしまった疲れからすると、夢では無かった訳ですが。
東京ベストレストランに選ばれた１つ、アロニエドナリサワのオーナーシェフ、成沢氏に「東京のイタリアンシェフで一番。」と言われてるS料理長の腕を間近に見れたのも大きな財産となりました。お客様は勿論、二人の素敵なシェフに会えた幸せな1日でした。
明日から全く普通の日々がやって来ます。悠々として急げ。

(2007-4-12)

ありがとうございました！

昨夜…片付けが遅くなり、日記を書けずに朝を迎えました。まずは、昨夜ヒロディナーにお越し頂きましたお客様皆様に大きな感謝を致します、ありがとうございました。川チャン御夫妻、由香利サンかおりサン、S木様御夫妻、H野様御家族、K内様、K田様と皆様、Y口様…ありがとうございました。余りにやる事が多く、写真を撮る事が出来ずに終わってしまいました(何やってんだ)、申し訳ありません！。
お客様がお帰りになられた後で、ヒロ先生と料理長お二人にトマトパスタとあのハムを豚カツにしたものと、あのフォカッチャと佐賀牛サーロインステーキをスタッフ全員8人分の夜食に作って頂き、美味しく団らんしながら頂きました。昨夜も普通なら教わる事など出来ないようなビジネスの大切な事柄を、ヒロ先生達が渇を入れてくれた事、活かせると良いのだが…。昨夜同じホテルに宿泊した料理長とAM3時まで料理談義(なんの事は無い、僕が遅れて着いたのが1時でした)。「料理は経験や技術が最も重要なものじゃありませんヨ。どれだけ気持ちが込められるか、です。」という言葉に叱咤激励を感ずる遅るべき発展途上人。料理長、リストランテヒロは勿論、スペインイタリアの星付きレストランでも数年御活躍。田舎の喫茶店と次元が違う。朝、新潟駅まで二人で車を走らせて、改札口で温かな握手を数度。今後の事は未定ですが、「また一緒にやりたいっすねぇ！」との言葉に感謝大です。ヒロ先生も「じゃあ次は〜月くらいにやろうよ。おやすみい！
」でした。未熟さを痛感しながらも学ぶ事ばかりの4月11日でした、ありがとうございました！昨夜は走ってません。

(2007-4-11)

ズッキーニを探して。

今回思い返してみれば、バイクスをオープンして3年半、全てとは言わないけれどパスタに使う野菜のサイクルは近場で育つ、又は売っている野菜のサイクルに合わせたものでした。別にその為にバイクスを松野尾で始めた訳ではありませんが(きっかけは冬、角田山を背景にビュンビュン飛ぶ白鳥達に感動したので。)、とにかくそうなっていました。空豆は初夏、茄子やトマト、オクラは真夏、晩夏は秋茄子…という風に勝手に考えていました。ですので今回、S料理長から「ズッキーニを入手して下さい。」とお願いされるとすぐに(どうしよう、まだズッキーニの季節じゃないぞ…。)と思ってしまいました。ですが、よく考えてみれば24スーパーには多分ズッキーニ位あるでしょうから買いに行けば良いだけです。今日はランチのみで終了し、後は仕込みをして早く買い出しに行けるつもりが全然仕込みや発注が、はかどらなくて相変わらず夜の出発になりました。ところが最初の24スーパーにはズッキーニが無い!予想外!また
車を走らせてようやく3軒目の24スーパーの生鮮野菜コーナーの隅でズッキーニを見つけました。正直無かったらどうしよう!?と心配になりました。有って良かった。イタリア料理なんだからズッキーニは当たり前だ。その他にもあと数種足りて無かった40種類の野菜の残り全て揃いました。明日からいよいよ3人で大物に取り掛かる予定です。ヒロ先生は既に新潟。御予約のお客様の「楽しみにしてます。」メールや電話の声。それに存分に応える義務が僕らにはある夜が明日です。では、おやすみなさい！
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