「柿」の話2
「エツジ、かき、って英語で何て言うか知っとうか?」僕らの若き日々、大阪は吹田市、淀川沿いに立地する4階建ての社員寮の一室(コレが古いっ。)で、福岡のサッカー野郎、渋チンが質問して来ました。「かきぃ?オイスターじゃないのか?」と言うと「ちがうぞ。海の牡蠣じゃなくて、果物の柿や。」。お手上げでした。「なんでそんな事、質問すんだヨ。」と尋ねると、こんなエピソードがあったそうです。
当時(も今も。)僕の居た会社は大阪本社(梅田センタービル。)と東京本社(新宿副都心。)に分かれており、研修や会議がしじゅう大阪であり、しばらく大阪暮らしが続いていました。その為、みんな良く東海道新幹線に乗る機会がありました。僕は東京から。渋チンらは九州から。
そんな新幹線に乗ったある日、渋チンが座った席の後ろにお祖父ちゃんと5、6歳位の可愛いお孫サンが座ったそうです。お孫サンは利発らしく、お祖父ちゃんは英語が得意らしく、二人で英語クイズを楽しく始めました。
「おじいちゃん、イチゴはー?」、「スゥトロベリィだよ。」。
「じゃぁ りんごはー?」「ふふ、アポーじゃ。」。
「ばななは?」、「バッナナァ。」…トントン拍子で楽しいクイズは進んで行きます。お祖父ちゃんは得意の英語で楽しそう。突然、お孫サンが訊きました。「ンーと、ンー、おじいちゃん、じゃあ かきはー?」…突然、沈黙がやって来ました。微笑ましい後ろの席の会話に聞き耳を立て続けていた渋チンすら(…何て言うんだ…!?)と体が固まったそうです。
…短くは無い無言の間の後、お祖父ちゃんの喉元から静かに洩れた「…グゥッ…」という呻きを渋チンは聞いたそうです。しばらくするとお祖父ちゃんは「ホー、ほら!もうじき、おおさかだねぇ。よかったねぇ」と微笑みながら言いました…。
そのエピソードを真面目な顔して聞いていた僕、ゴリさん、タハラと渋チンの4人はその後、その困っちゃっちゃったお祖父ちゃんに思いを馳せ、大変不謹慎ながらゲラゲラと馬鹿笑いをしてしまいました。
もうご存知の方ばかりだと思います。「柿」は英語で「Persimmon、パーシモン」ですネ。ゴルフをされてる方なら即答でしょうか。でも 渋はサッカー、ゴリさんとタハラはラグビー、僕はスノーボード等に夢中で「ゴルフ? Sucks。」って雰囲気でした(今は違いますケド)。だから完全に分かりませんでした。このエピソード以降、柿の英名は忘れる事がありません。
つまらないエピソードですが、僕の柿に関わる最初の思い出です。御拝読ありがとうございました。
さて…連休最後の月曜日、お越し下さいましたお客様、本当にありがとうございました!
また明日からブルーTuesdayですネ。でも頑張りましょー(僕らも凄い量のアイス作りが待ってます…)。
デハ、おやすみなさーい!