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(2011-1-6)

暖を取る。

いつか、もう身体が若い頃のように動かない年寄りになれたなら、今夜のような冬の夜にリビングの壁の真ん中に設置した薪ストーブか暖炉の前でロッキング・チェアに揺られて座りコーヒーを脇に置き、昔から大好きな血湧き肉踊る諜報ノンフィクションや戦争小説を読みふけりたいです…。
ただいま…、ヒトラー・ナチスの金庫番、マルティン・ボルマンのベルリンからの極秘拉致誘拐作戦の最高責任者、36歳のイアン・ランカスター・フレミング部長が当作戦の現場責任者になる予定の…熱烈で真剣な恋の相手だったパトリシアをナチスSSに惨殺されたばかりの優秀な暗殺者、20歳のクリストファー・クライトン大佐をスカウトしに、暴風雨に荒れるケント州ラムズゲート沿岸基地に訪れた静かなる興奮のプロローグ。1945年1月6日、イングランド。
久しぶりに胸のざわめくWW2極秘戦史。




(2011-1-6)

あたらしい ほん。

毎月の新しいマガジン類が来ても殆んど目を通していません。その前に読み掛けていたり、読もう見ようとしている本や映画が山積みになっているからです。
今読んでいるのは「ナチスを売った男」です。WW2末期、ヒトラー率いるナチスとヒトラー個人の資産管理を一手にしていたヒトラーの側近中の側近、マルティン・ボルマンをイギリスMI6と海軍がベルリンから拉致し、ボルマンに偽名での余生の保証とを交換にナチスの財産を全て奪った歴史秘話のノンフィクションです。話は違いますが、イギリスはナチスの資産を、アメリカはナチスの軍事・科学技術とナチスの政治技術を獲得しました。ナチスの高級幹部達はアメリカとバチカンによって秘密裏にアメリカ、南米、中東に逃亡させられました。それらは今もまだ、今日の南米や中東の警察国家運営に息づいているのです。因みにWW2当時から、敵味方どちらの国にも戦争資金を融資していたのは1つの家族、ロスチャイルド金融ファミリー企業です。戦争は国家の主義や宗教の違いが原因で起こる…と賢くなっているはずの現代の人々も今も考えますが、そんなのは昔から違います。
他にも10年ぶりにAmazonで買い戻した、デイヴィッド・アイクの「大いなる秘密」も残っています。年始から読みたい本が山積みです。




(2011-1-5)

Snow Crab 4 .

必要な事が今出来る事であれば、それが夜中だろうが休日だろうが必ず取り掛からなければ行けません。 特に生物の事なれば。
前夜が遅かったので、暖かく柔らかいベッドから脱け出して厨房に向かうのには少々決意が必要でしたが、フレッシュな佐渡ズワイガニと広島の牡蠣、大西洋の真鱈白子が届いたので、特にまだ活きてるズワイガニは今日仕込まないと行けません。休み明けから御予約頂いてる多量の「ズワイガニとエビのトマトクリームパスタ」の為には。
ズワイガニは1年通して獲れる魚介ですが、佐渡島産の紅ズワイやズワイは11月頃から2〜3月までの日本海の銘品です。この点に関しては新潟の方は幸せです。東京でこのクオリティで旨いズワイガニがこんな価格で入手出来るなんて非常に難しい事です。
1年に何度も故郷の目黒や世田谷で食事をする機会がありますが、この正月は強く、第二の故郷たる(新潟のご飯は本当に美味いんだな…)と痛感しました。特に「水」の美味さの違いが、あらゆる料理に違いを生む事を実感しました。
東北を回流する寒流と南からやって来る暖流が上手く回る佐渡沖は、水が澄んでいる事も美味い魚介類を生む理由にもなっています。
ご存知でしょうか。その影響だけなのか明確に断定は出来ませんが、角田山には数多くの高山植物が植生しています。たかが600mに満たない山に2000m級の山岳に植生する高山植物が群生するのです。隣の弥彦山にはそうでは無いのです。とても不思議な事です。昨年末にバイクスにお越し下さりお知り合いにさせて頂いた著名なアルピニストのWさん(植村直美さんが存命していた時の登山のパートナー。他にも凄まじい山の話を聞かせて頂きました。)から教えてもらいました。
そうした賜物の佐渡ズワイを「バチバチ」とカットする水曜日でした。
また木曜日から宜しくお願い致します。