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(2007-1-10)

フロム、秋刀魚の押し寿司。

先日テレビを見ていたら、愛媛の山間の村のおばあちゃんがお正月に作る秋刀魚の押し寿司の話をやっていました。その山あいの部落では昔から新鮮な魚が届く事は余り無いのですが、秋刀魚は良く買えるのでお正月に秋刀魚寿司を作り、帰省してくる息子家族に食べさせたりお土産にする為に沢山作るのでした。本当にシンプルな寿司でした。新鮮な秋刀魚を背開きにして丁寧に骨を取り除き、酢水に漬ける。酢飯が出来たら秋刀魚にギュウギュウと押し込んで巻いて、何本も作り大きく切ってお皿に盛る…だけです。特別な味付けのコツとか無い。でも、そんな秋刀魚寿司の美味しそうな事と言ったら…。それは、年老いた母の、都会に離れて暮らす子供への愛情が押し込んである寿司だったからです。それを見た数日後の今日、僕も同じのを作ろうと考えたのですが、さすがに今は刺身用の秋刀魚はもう無い。ただ加熱用の塩秋刀魚なら取れるので、それを取りました。加熱用を寿司にするのはチト止めて、(僕がイタリア人なら(何故イタリア?)秋刀魚寿司からどんなイン
スピレーションを受けるか?)を思いながら作ったのが写真の一皿です。完全に遊び、自分達用、名前も思い付きません。秋刀魚の身に温かい白いご飯を押し付け、粉をはたき卵を付けパン粉を強く押し付けます。塩胡椒してバターと油でカリッと焼いてオーブンへ数分。その間にトマトソースを味付けして熱くして。秋刀魚ロールが芯まで熱くなったら皿に盛りトマトソースをかけて、ユウちゃんのスダチとマルドン海塩をかけて「頂きまーす!」。想像した味ですが、食感は想像外でよかった。外の衣はサクサクで秋刀魚は染みるように温かく、白飯はモチモチしてそれが口中で混ざって行きます。トマトソースもソレっぽくて合いましたが、バルサミコソースやオロシぽん酢(大葉も挟んで。)等も合いそうな味。半身食べると結構なボリュームです、ガッチリしてるので赤ワインに合うだろうな。アルバイトのヌマッチは「初めて食べた。美味い。なんて料理?」と聞きますが、「秋刀魚のライスロールのパン粉焼き、かなぁ。」と答えました。
楽しい試みではありましたが、本心はおばあちゃんの押し寿司が作りたかったなぁ。親の愛情で作られた料理に敵う料理などありません、例え名シェフの料理であっても。これは師匠の言葉でした(僕も全く同意。)。
いつまでも、忘れまいぞえ親の恩。おやすみなさい…g-gg。




(2007-1-9)

モーニングロースト。

モーニングロースト、と言いましても朝向けのコーヒーではなくて、今朝一番に焼いてるローストビーフの事です。牛肉の焼ける香ばしい匂いが店内に漂います。喫茶店ならコーヒーの匂いがしないといけないんじゃ…、とも思いますが。煙りが薪ストーブとあいまって、煙い店内。快晴の強い陽射しに表されてます。




(2007-1-9)

全力肉体労働。

今冬も無事に3連休が終わりました。お正月休みと合わせて、10連休近かった方々も多かったようです。ほぼ1年、「2」以外の連休とは無縁の僕達には、「10」などという数字を妄想するだけで、リゾート気分を味わえます。3連休最後の今日は成人式。と言いましても、バイクスのお客様に成人式後という感じの方は皆無でした。ただ全く空いた時間は無く、12時からクローズまでお食事のお客様がいらしてたので、休みは無くなく月曜日。夜10時過ぎの杏仁豆腐作りは「気合いだあっ、気合いっ!」と自己叱咤しながら、同時にデミソース煮と人参片作りをこなします。夜おかずは、オフクロの熱海土産の鯵とエボ鯛の干物。やはり干物は熱海、伊豆半島。山葵漬けも伊豆最高。伊豆の干物は本当旨い。新潟?、もちろん鮭とイクラやブリですね。あとバイクス必須の佐渡ズワイも太平洋にゃ無い。寒流と暖流の交わる海の幸は美味しいのです。明日はズワイがやって来る。今夜はお風呂が待っている。ザブン、おやすみなさい…。