bikescafe.jp

(2010-3-7)

「カロリーと云う名の薬だ」。

6日ぶりに会ったスタッフのユウコりん。少し声がかすれています。どうした、と聞けば「水曜日に熱を出して1日寝込んで」いたそうです。勿論食欲も湧かず、丸1日何も食べなかったのに少しも体重が減らなくて残念がっていました。
彼女は再来週に、彼女が所属しているジャズダンスのサークルの1年に1度の1番大きな発表会があるので、出来たら発熱をも利用しても身体を絞りたいのでした。
それを聞いた僕はユウコりんに写真の特別「ホイップクリームとチョコアイスの激甘チョコトースト」を作り、食べさせようとしました。 困惑の彼女は両手を前に出して振って「いや、こんな甘いの無理ですっ。せっかく頑張ってるのに太っちゃいますっ(焦)」と謙虚に断わろうとしましたが、僕は微笑みを隠せずに言いました。「まぁ良い。これはカロリーという名の薬だ。食べなされ。まぁ良い。俺の話をきけ。5分だけでもいい」と泣く泣く薬を食べさせました。
私がスタッフに(ウザいひと)と思われている(であろう)理由はこうした点にもあるかと思いますが、そこは女子。チョコハニートーストを食べて「ヤッパリ美味しいです、ありがとうございました!」と言っていました。  ふふふ…
さて、今日も皆様ありがとうございました。また日曜日も宜しくお願い致します!




(2010-3-6)

It's Complicated.

遅ればせながら昨夜、「マンマ・ミーア」を見ました。ずうっと録りダメしていたのに、何となく見ずに先送りしていました。
映画そのものは明るくて楽しいハッピーエンドなミュージカル(全曲ABBA。)ですが、僕のような人間はとてもお気に入りになる作品ではありませんでしたが、改めてメリル・ストリープの女優の力の凄さに驚かされる作品でした。
メリル・ストリープは今から「ジュリー&ジュリア」と「恋するベーカリー」という2作品がありまして、どちらも料理界ではチョッと注目されてる楽しみな作品です。勿論僕も映画館でなくても、いずれ見たいと思っています。
「ジュリー&ジュリア」は原題マンマですが、「恋するベーカリー」は原題は「It's Complicated.」。「それは複雑ね…」という意味合いです。大人の人生や恋愛の複雑さを描いた作品だからでしょう。メリル・ストリープ…疑い無くアメリカNo.1の熟年女優です。




(2010-3-6)

Northern Rome.

万代のお店に勤めていた時も、その後バイクスを開いてからも、カルボナーラは頭を悩ますパスタだった。生クリーム、卵黄、パルメジャーノチーズ。
カルボナーラ…炭焼き職人風、のパスタ。 だが、作りながら考えていた。 (本当に炭焼き職人達がこんな上等なものを普段から食べていたのか?)って。
だがある日、お店のFIGAROを読んでいて、あるページを広げた時にカッと目が広がった。 今は続いてないのだが、数年前フィガロでイタリア各地方の伝統的料理(特に日本で知られていないものが主。)を連続取材する企画のページかあった。そこにローマ北部の田舎のリストランテで、中世から細々と綿々と伝わって来た本来のカルボナーラが出ていた。
茹で上がったパスタをお湯も余り切らずにお皿に盛る。そこに地元の豚の頬肉の塩漬け(パンチェッタ)の細かな角切りをオリーブオイルでカリッと炒めたもの、卵黄、本当にタップリのパルメジャーノチーズ・パウダー、ルッコラ、EXVオリーブオイル。それらをパスタに「ぶっかけ」てグチャグチャというかグルグルと混ぜてワイルドに食べる、本当に「田舎風」のパスタだった。
それを見て長年の疑問が晴れた気がした。と同時に自分が作るべき自分なりのカルボナーラが見えた。
ページではそのリストランテの女将サンがこう話していた。
「カルボナーラに生クリームを使うようになったのは、ローマの金持ち達やリストランテがし始めたのよ。昔は貧しい土地だったこの辺りじゃ、生クリームなんか使えなかった。炭焼き職人達は早く作れるこのパスタを昼飯に食べたの。体に着いた炭の粉が皿に落ちてねぇ。」と。全てが納得出来た。 実を言えば、日本ではパルメジャーノチーズや豚頬肉の塩漬けは大変高価だから、お手本のようにタップリと使ったら、(今のバイクスのカルボより)かなり高価になってしまうので、そこはクリームも使いながらアレンジしている。
そんなカルボナーラを巻町の安川商店サン(味噌屋サン)の麹味噌(濃し)を使い、またアレンジした味噌カルボナーラに仕上げたのが写真のもの。
初夏まで続けようかと思ってます。
宜しければ、ぜひ一度お試し下さい。
おやすみなさい!