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ほうとう。![]() 「お前なんかもう知るかぁっ! 好きにせえっ!! 」。会社の応接室、K社長と若き僕の二人きり。僕の前に座っているK社長はそう怒鳴って、ロウテーブルの上に置いた退職願を「バン!!」と張り飛ばした。ふた月近く保留されていた僕の退職願を。 ( 会社を退職したら、しばらく休みます。そうしたらどこか料理屋サンを探して厨房に入って料理を勉強するつもりです。いえ、東京には帰りません。新潟で暮らすつもりです。いえ、彼女の為じゃありません。新潟の方が僕のライフスタイルに合ってると思うからです。東京の家族ですか? 親父達は僕が新潟で暮らすのを喜んでくれてるようなので、別々に暮らすと思います。東京なんて近いですから。違いますっ、本当です。ライバル企業に移ったりする気なんて全くありません。 いつか自分はお店をしたいので、だから料理を勉強したいんです……)。建設業界、 営業マンとして査定は連続してA+だった。26、7で年収は700、新築の2LKDアパートの家賃は1万以外は会社持ち。寒冷地手当てで灯油代も余裕で出た。年間、3日の内1日は休み。株価はいつも高い。国内はもとより世界中に支社や工場があり、数万人の社員が働く。その中心の方にいる若いやつが、突然「会社を辞めます。」と退職願を出したと思ったら、しばらく無職をしてフリーターになって料理勉強します、と社内で公言したので役員や社長は誰も信じずに、ライバル企業に僕が抜かれた、とずうっと思われてた。社長の右腕の部長は僕に「本社の人事部はお前に、新宿でゆっくり休め、ノルマなんか無い9時5時で帰れる部署を用意してあるから、しばらく休職しても良いから、と言ってるんだぞ。東京がイヤで新潟にいたいならそれでも良い。こっちでもお前の好きな部署にいろ。今までみたいに働かないで良い。了承は取ってある。どんなに恵まれてるか分かってるのか。もう一度思い直せ。」と言ってくれた。 自分と同年代の社員が、会社に望ま |
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青空突き抜けた。![]() 数日ぶりに、抜ける青空に恵まれてます。気温も低くは無く、早朝から白鳥達が編隊出勤して空は大にぎわい。白鳥に関しては、もしかしたら地球温暖化の恵みを受け易いのかも知れません。雪や冬の嵐にさらされる機会が、明らかに少ないのですから。 週末前の仕込みに早く取り掛かりたいものの、納品がまだ始まらず。後で溜まるのに、ちょいビビり…。 |
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ENGINEの齋藤さん。![]() 去りし今夏、僕は車を替える時に対象にしていたその車の評価をどうしても訊きたい方がいた。ドイツ車が名実共に…ブランド力、人気力、技術力…地上で一番のこの現代世界において、イタリア・フランス車(通称イタフラ。)をこよなく愛し、フェアに自動車批評をし続ける自由な精神の持ち主、齋藤浩之さんだ。ENGINE編集部所属の超有名編集者だ。僕はエンジンを読み始めた時から好きだった。自由…僕には最も重要な言葉と意味を持ってる。 僕はEメールで質問したりするのが苦手なので平日の朝10時、新宿の矢来町の新潮社エンジン編集部に電話した、迷わず。今までも何度かモノ選びに真に迷った時、各出版社の編集部の担当の方に直接、そのモノやジャンルの評価や状況を尋ねて来たのでさほどに遠慮は無かった。皆さん、こういう、どストレートな読者に本当に丁寧かつ優しく話に乗ってくれるのだ。話が弾んで長くなる事も結構ある。僕が勝手にそう思ってるだけ…?。 |
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