Course Papers.
1つのコース、2枚のメモ、3回の試作。
今年もX'masディナーを終えて、そのディナー構成をメモした紙を、コースの設計図になるそのメモ、コースをお楽しみ下さったお客様、コース料理の制作とサーブを支えてくれたスタッフ皆への感謝の気持ちと共に書棚に仕舞いました。 X'masディナー・コースに限らずに、また別に僕に限らずに、料理を作る人間はそのようなコースのメモを書くところからコース作りを始めます。
お店のカウンターに座り、最初は一人で草稿を。次に調理に関わるスタッフとそれを見ながら「これはアーだろー、これはコーだろー、あぁ、それ良いねー、もろた」とか打ち合わせながら料理の素描を加えて2枚目のメモを。
それから各料理の試作に入ります。書面上は(良い)と思った料理や盛り付け、コース構成でも、実物の白い皿にのったら改善点や新しい思い付きが必ず出ます。それを2枚目のメモで書き換えたり加筆したり。
その幾度かの繰返しを経て、それぞれのコースやイベント用の料理が実現化して行きます。
そしてそのメモが、お客様にお出しするコース料理の全体像を当日のスタッフが理解する礎となります。
そしてまた、実際にお客様にお作りしながらも厨房の現場では「やっぱりココはこうしよう」と小さいですが急な変更が日々プラスされる事もしばしばです。
ヒロ先生のお店の厨房スタッフの皆さんのように渡イタリア経験があるような方々(渡仏系の方は勿論フランス語でしょうけど)は、こうしたメモをイタリア語で書かれる事が普通のようでしたが、拙者はイタリア滞在した事も無く、母国語ながらも全くおぼつかない日本語で書いておりますが。
X'masコース期間中は厨房に貼って皆で見ていたコース・メモを外して、そっと仕舞った今日。
今年やってきた他のコースのメモと重ねながら、行く年の楽しかった料理の日々を思い出して少し寂しい気持ちで書類ケースに仕舞います。
来年はどんな新しい料理に会えるでしょうか。
新年の楽しみの一つです。今日やらざる得なかった雪掻きは御免こうむりたいですが。
バイクスとしては残すところ、あと火曜日の営業だけとなりました。
また宜しくお願い致します!。