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(2010-9-11)

EveryDay,IcecreamDay.

今年作ったアイスで、一番美味しかったNo.1アイスは「柚子アイス(松野尾産柚子)」だった。最初に食べたスタッフ皆が「今までの人生で一番美味しいアイス」と揃って言った。 だけど先日、「枝豆アイス(松野尾産枝豆を採りたて茹で立てにして)」がそれを抜いた。最初、僕は少ーし梅酒を加えた。薫サンは結構「塩」を足した。そしたらそっちの方が大好評だった。
だがそれも、枝豆アイスの数日後に作った「カボチャ・アイス(松野尾産カボチャを軽くコンポートにして)」にあっさり抜かれた。カボチャ、牛乳、生クリーム、卵、砂糖しか入ってないのに最初の試食で誰も喋れなかった。舌の上で溶けるのを惜しんで食べてた。
だいたいのアイスや料理は最初の1回だけ僕が作る。次からは薫サンがどんどん磨いて行く。
ウチのアイスは採算度外視だ。こないだ東京でGODIVAのアイスを数種類食べたが、正直ウチのに遠く及んで無かった。小さなポーションで470円位したけど。
採算度外視の内容はこう。まず1滴も水が入らない。生クリームの比率が多い。最後に加わるフルーツやジャムや野菜の量が必要以上に多い。だから最初以外は僕は作らないようにしてる。
薫サンがチョコレート・アイス作る時なんて見てられない。この1年、チョコレートは値上がりした。高い。ウチは渡森サンからカカオ含有比率70%の上質のチョコレートを仕入れて使っているのだが、薫サンはそれを「ドバドバ」と牛乳に入れてしまう。美味くならない訳がない程に。
前に僕がそれ見てて、「あ゙ぁ゙ぁ゙っ!薫様っ!チョコ入れ過ぎじゃないですか!?(泣)」と腰が引けた。薫サンは「え?そうですか? でもこれ位入れないといい色にならないですよ」(普通に業務用ならそれを補う為に色素を加えるが、そんなモノ勿論ウチには無い、涙。)とチョコっと不満そうで、それ以来
見ないようにしてる。
そう云うものなのだ。職人達と云うものは。数字も見ないと行けない人間は、どうしてもあるラインで線を引く。でも純粋な作り手はただ良い物を作りたい、作ろうとする。誰が「作るモノ」の作る主導権を握るかで、「作られたモノ」のレベルが決まるのだ。ウチの場合は損して得取れで、結局それでやって来れたので薫サン始めスタッフのしたい事はしてもらってる(ポジティブな方向ならば)。
スタッフ贔屓無く見ても、薫サンのアイス作りは既にプロ上級レベルだ。以前、ヒロ先生や先生とこのシェフ皆さんが「あんなスタッフが欲しい。」とおっしゃってたが、そういうレベルなのだ。
明日多分作るであろう「マスクメロンのアイス」もそうしたレベルになると思う。僕は作らないから。て言うか、前も彼女が作ったマスクメロンのアイスが美味しかった時、「どうやって作ったの?」と訊いたらハッキリ「秘密です」と言われて本当に教えて貰えなかった(涙)。
まぁ良い。一口位は試食させてもらおう…。それもダメなら泣き寝しよう…。




(2010-9-10)

Beeing a Cheesecake!

ヨーロッパには「チーズケーキみたいに」と言う喩えがあるようなのですが、今もってその比喩の意味が分かりません。
それを考えながら朝イチのチーズケーキをカットしても、やっぱり意味が分かりません。
でも包丁に着いたクリームは冷たくて甘くて美味しい。 さて、今週末も宜しくお願い致します。




(2010-9-9)

1週間ありがとうございました。

ノルウェーみたいに涼しい水曜日、定休日ですが商社サンの大展示会へ。今日は、創業155年の歴史を持つ新潟最大の製菓商社「渡森」サンの2年に一度の大展示会。実を言えばバイクスは食事メインの店なので渡森サンとの取引は少ないのですが、それでもアイスクリームやX'mas、バレンタインの時に用いる製菓材料や調理器具などを微々とお世話になっています。 御曹司の専務、ケンタさんは僕と同年代だったり車好きなのもあるのか、「ケンタさん自らウチみたいな小さなとこ来なくていいですよ」と言ってるのですが、いつも「話したいから」と言って納品や食事に来てくれます。 展示会は大盛況。渡森サンは製菓調理専門学校の「エプロン」さんの親会社でもあるので、観光バス連ねて見学に来てる生徒サンの数も含めてお客さんがいっぱいでした。
飴細工、砂糖細工、マジパン細工のデモ(日本技能五輪で金や銀メダルを持っている、エプロンさんのエリート生徒さん達がデモ。)を案内して下さった初対面のS先生(スラッとしたきれいな先生で、スタッフだったUチャンの製菓の先生でもあった。)が「バイクスさんですね、私や他の先生達で何度か伺ってるんです、初めまして!」と御名刺交換下さったり、同業…とは言えませんが有名パティスリーの社長サンや取引してる商社サンがいて挨拶したり、勿論ケンタさんも食材や調理器具を説明してくれる。料理作ってる自分など部外者なので、ひっそり行ってひっそり帰ろうと思ってたので不思議な感覚です。
中でも「鈴木食堂車」の代表、鈴木サンとの出会いはフレッシュでした。
「鈴木食堂車」サンは、スープとサンドウィッチ、パウンドケーキ類の移動販売のお店(移動販売車)で県内のこうした各種イベントや公共施設内に参加されて活躍されてます。それをされてる鈴木サンが親友の川チャンのお知り合いで、その事でバイクスの事もお知りでした。偶然にも火曜日の夜に川チャンから「鈴木食堂車」サンの話を聞いてました。ウチのスタッフにお土産のケーキを買って帰ろうと思い、お車のカウンターに近づいて行けば、すぐにお気づきになってくれご挨拶しました。鈴木サンはパッチリした目の印象的な若い越後美人な店主サンで(この暑い夏、熱くなる移動販売車の中で頑張ってこられたんだなぁ…)と感嘆しました。鈴木サンは目黒にお住まいだった事もあり(妹が今そこにいる)、他のお客様に邪魔にならないようにお互いの経歴や仕事の事を楽しく話しました。
いつかバイクスの敷地でもケータリングしてもらいたいなぁ…など思ってるのでリンクしたいものです。これまた取引のあるUCCさんが出店してて、無料で飲めるアイスコーヒーを鈴木サンに差し上げてお別れしました。僕もそのコーヒー、テイクアウトして(相変わらずセコい!。)楽しかった展示会を後にし、久しぶりに紫竹山のサーフ&スケートボード&スノーボード・ショップ「CHUS」サンに。 「お久しぶりです!」「お久しぶりでーす!!」と、久しぶりのトシオさんに挨拶。ウチ用にFORUMスノーボード(代表のピーター・ライン好き。チームから離れてもJPウォーカーやジェレミー・ジョーンズを輩出した偉大なチームです。)のDVDを頂く。 偶然にも旧・CHUS万代店時代の店長をされてた石井サンもサーフ帰りに来店されて、久しぶりに近況を話す。変わらず愉快な石井サン。トシオさんやオオヤさんのショップで、雪山や海や音楽や仕事の事を話すのは他では無い独特の楽しい時間、僕は好き。皆さんのように全く板に乗ってないのが恥ずかしいですがもう開き直ってます、「すみません、ボク乗ってませーん!」と。最近は「あぁ、スノーボードですね…。昔、チョッとだけ経験した事があります」と言ってます。でも本当は…スノーボードほど今も心を掴んで離さないスポーツはありません。あれは間違い無く地上最高のスポーツです(勝手論)。スノーボードが無ければ僕は新潟に住んでなかったはずです。トシオさんにスノーボード関係のフライヤーを沢山貰い帰宅しました。サーフ・ショップにはいつでもいい空気が流れてます。 結局ナンだカンだと1日過ぎてしまいました。明日は届く魚、捌かネバ。 さて、1週間ありがとうございました。
金曜日にオープンしますので宜しくお願い致します!