そんな季節に。
角田山を照らす夕陽の美しくなる季節になって来ました。 今日はまだ一日肌寒い気温でしたが暖かい夕方なら、テラスはえも言われぬ心地良いテーブル席になります。
仕事柄、普段はなかなか陽に当たれないお客様(僕も。)はこちらを好む方も多数いらっしゃいます。 この季節、僕らスタッフも時間と気温が許せば好んでテラスで休憩のお茶をします。時に強い陽射しや風吹く時もありますが、このテーブルには室内には無い開放感…特に心を解放する…雰囲気があります。
当初バイクス建築前のプランでは、このテラスは囲みの柵の無いオープンデッキでした。建築完工直前までオープンデッキとして出来ていたのです。僕は当時万代のお店は退職していて、毎日この現場に来ては大工サンや左官屋サンと一緒になりチョコマカとお手伝いをしていました。皆さん帰った夕方、1人で店内のモニターにMTBムービーを流し、これから始まる生活に思いを馳せていました。そんなある夜、新潟市内の自宅に帰り寝ていて夢を見ました。その夢では何故かバイクスが表参道にあるのです。そしてそこでは店内よりテラス(今のオープン・デッキに柵が着いている状態でした。)がお客様に人気で、テラスに座るのをリクエストする女性のお客様に僕が「スミマセン、まだテラスはご予約がありまして(汗)!」と言っている夢を見ました。 翌日、それを建築家の社長に話し「絶対柵を着けて、デッキをテラスにして下さい!」と懇願しました。バイクスは本当にギッリギリの予算で作りましたから(だから僕は毎日手伝いに来てい
たのです。)、社長は本当に「この予算じゃ厳しいよーっ。」と言いましたが僕は強く懇願しました。「社長、それは分かってます。でもお願いします。この夢は正夢だと思います。これを叶えてくれたら、このお店を見て『こんな家を建てたい…』って方がいらしたら、必ず社長んとこにご紹介しますから!お願いしますっ!」って言って予算内で作ってもらったのです。そして事実、バイクスを見て『こんな家にしたかったんです!』と僕らに言われて来られた若い御夫妻を4組以上、当工務店に御紹介し全て新築住宅完工となりました(他にもリフォームの成約もありました)。この工務店サンは腕は良い、センスは良い、金額も必ず希望に近付けてくれる…で建てた方も満足されて、その後、僕らに御礼を言いに来てくれた位です。
みんながハッピーになれたケースで、そのキッカケはあのテラス、引いてはあの夢だったのです。それが理由の全てではありませんが、僕はテラスが好きでよくここにいます。
社長からテラスを潰してお店を増築しない?とオファーもされましたが、このテラスはバイクスには不可欠で、これが好きなんです、と言ってそのプランは実現させていません。
しばらく…テラスから見る夕陽の美しい季節がやって来ます。