1983。
雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう Silent night,Holy night
きっと君は来ない ひとりきりのX'masイブ Silent night,Holy night
心深く秘めた想い 叶えられそうもない
必ず今夜なら言えそうな気がした Silent night,Holy night
まだ消え残る君への想い 夜へと降り続く
街角にはX'masトゥリー 銀色のきらめき Silent night,Holy night (山下達郎サンのクリスマスイブ,1983年,転写)
今年ほどベタなX'masソングや雰囲気を欲しているX'masは長い年数ありませんでした。毎年キャンドルナイト期間はボサX'masやジャズinクリスマスを聞いてましたが,今年囲まれていたいのはワム!やマライアキャリー,山下達郎サンのもう耳タコのはずの曲ばかり。こういうの一緒に聞いて盛り上がれる人もいないのに,なぜでしょう。いないからゆえ歌で充たそうとしているのか。
昔を思い出せば,X'masの思い出なんてガールフレンドとギフトの買い合いしてドライブしてディナーしてなんてミーハーな過ごし方ばかり。目黒から第三京浜飛ばして横浜行って,中華街で何か食べてベイブリッジの上に駐車してケーキ頬張って。少し良くて目黒サレジオ教会の賛美歌コンサート観賞や市民ホールでハンドベルコンサート聞く位。本当に若さ故の浅い過ごし方。右脳では(X'masだ祭りだワッショイワッショイ。)と感じながら,左脳では(本来日本人に馴染みの無いX'masなんて、ただの商業的イベントディじゃないか!)と考えていました。今思う、この考えは間違いじゃないけど正解でもないと。こうして当時より歳を経てみると、そんなウキウキしたX'masの楽しみ方なんて短い人生で何度も出来るもんじゃないし、全国の若い御夫妻やカップルさんが皆同時に意味無くハッピー気分になれる夜なんて、1年でX'mas以外に有り得ない。「今夜は建国記念日ダネ、二人でシャンパンを傾けよう(HAPPY)。」と
か、「今日は天皇誕生日ね、いつまでも二人で幸せでいようね(LOVE)。」なんて思えるお二人は非常に少ないと思う。日本においては、二人がロマンチックに過ごす為の夜という意義だけでも良いんじゃないかな…とX'masについて思う。殆んどの男性はパートナーの誕生日や付き合い始めの日とか、正確無比には記憶してないだろうか…でもX'masなら絶対忘れる事は出来ないし。バイクスでイブを過ごして下さる御家族様や御夫妻様、カップル様が僕はシンプルに羨ましい。僕らは精一杯料理を作り、シャンパンも名ワインも御用意してる。今年は僕は鍋を振るだけ。前述のワム!やマライアC、達郎、シナトラ、Bスピアーズ、アギレラ達を聴きながら幸せなお客様のお幸せな時間に邪魔にならないように幸せにX'masを過ごしたい…と思う。X'mas万才!