bikescafe.jp

(2008-1-17)

ビューティフルシーン。

強烈に美しい。
雪雲は上空の強い風に吹き流されて、白い雪と青空を残して消え失せました。燦々とした陽射しがテラスから店内を明るくして。薪ストーブが熱くなりすぎて、隣に置いていた小薪から煙が出ました(ヤバい!)。
輝く雪原の美しさよ…。




(2008-1-17)

雪景色の中を。

どうしてか今朝早くに目が覚めてみると、まだ暗闇な時間な筈なのに外は妙に明るく。よく開かない目をこすりながら窓ガラスから外を見れば、一晩で一面の雪景色に変わりました。昨夜は買い出ししたりCD焼いたりで、かなり遅くまで起きていてその時は雪が舞う程度だったのに…数時間で世界は純白になったようです。今日は昼過ぎから市内に用足しドライブで農道を走れば、左右の田畑だった場所は美しい雪原になっています。バイクプロショップ、アルダナさんのK店長はスノースクートの上級者ですから本格的雪を喜んでいますね!。生活にも経済にも厳しい天候なのは間違い無いのですが、新潟を雪国たらしめる景色が到来したのも間違いありません。環境庁の長期予測では、今、0歳の子が50歳になった時代の冬には新潟の積雪は0センチの無積雪の県になりますから、純白銀色の雪景色は貴重なものかも知れません。クリスマスに夏が棲み着かない事を祈って。また木曜日から宜しくお願い致します。おやすみなさい!




(2008-1-16)

不覚。

3連休明けの火曜日、さほど忙しくなる事は無く、でも仕込みは結構貯まっていたのでランチオーダーを作りながら頑張っていました。そんな時に「チェンジザワールド」(ベイビーフェイス&EクラプトンVer)が流れ始めた時です。厨房番の薫サンが私に尋ねました。「店長がいい、いいって言う歌姫ってどんな話なんですか?」と。「うん。昭和30年代の土佐清水の漁師町が舞台でね。戦争が終わってすぐのある日ね、土佐の海岸に特攻服を来たある男が瀕死で打ち上げられたんだ。それを町の映画館オリオン座の家族に助けらるんだけど、彼はどうにか命は助かったもののどうしても過去の記憶が思い出せないんだ。でもその温かい家族は彼を家族の一人に迎えてね…」と、この辺りまで話したのが限界でした。もういろんな想いが胸に込み上げて来て、不覚にも涙は溢れ出すわ言葉は全く詰まって話しを続ける事は出来ません(それでもどうにか鍋は振っていました)。薫サンもいぶかしげに見ています。ようやく息を整え話しを繋ぎます。「…それか
ら10年経ってね、太郎という名になった彼を家族の二人娘の二女の鈴チャンが喧嘩をしながらも、記憶と過去の無い彼を密かに想ってるの。でも、そんなある日、東京から高知の親戚を訪ねて来たある女性が土佐清水を訪れてね…」と、何とかここまで話したのが精一杯でした。もう前を向いて顔を隠さないと。目を真っ赤に泣き腫らしたみっともない顔を皆に見せるのは嫌でした。それなのにカウンター内の3人の女子(内1人しか歌姫を見なかった。)は僕をゲラゲラ笑っています。確かに恥ずかしいヤツです。もう後はハショってストーリーを話しましたが、今日初めて人様に「歌姫」のあらすじを話したのですが、こんな事になるとは…こんな想いになるとは…。
これがファン皆様の言う「歌姫病」です。全くもって僕だけではありません。掲示板にも、ある40歳のお母様が「夜遅くの放送で見れなかった小学生の息子にどんな話か教えて、と言われ話をしようとするのですが、涙が詰まってどうしても話せません。DVDを二人で見ようと思います。それが今から楽しみです…」というコメントがありました。他にも沢山の人達が。恐るべき作品です。あれから良く考えましたが、今まで読んだ小説(またはドキュメント)も含めてTVドラマや映画全てと対比させても、こんな感情が沸き起こる、また長く続く作品は1つもありません。掲示板にはあの時代を生きた70代女性の方の同様意見もあり、本当に幅広い年代の方々が深いところで感動されています(安易に誰も死なないのに)。
現代、アメリカの売れる映画やTVドラマなんかは普通に5-6人の脚本家がスクリプトを分割したり周到に練り込んで1本の作品を仕上げます。または毎話ずつ有名脚本家達が書き繋いだりもします。良く出来るのも頷けます。まして日本の偉大な作家御大方でも作れなかったような作品を、当時33歳のサタケミキオさんが苦しんで苦しんでこんな作品を書いてしまう事に僕は驚愕し羨望しています。そして、ドラマが始まっても視聴率は6%で推移したので磯山プロデューサーとTV版も脚本したサタケさんは(自分の何が悪いんだろう!?…)と最初から最後まで苦しみ続けた(心が折れた)、と。そして掲示板に寄せられるファンの心からの熱い泪のエールに、スタッフ全員支えられて本当に泣いて感謝しています…と掲示板に返信(というより、やり取り。)があったのです。そしてその返信にファンがまた泣いてエールを送る…の繰り返しがありました。本当にこんなTV作品を知りません(世界でも稀だと思
う。だからクラプトンも、世界で初めて本人許諾で楽曲提供したのでしょう)。親しい人には「歌姫は見た方がいいよ…」と話しても、皆に「絶対見た方がいい!面白い!」とは言ってません。僕は余りに想いがあり、最終話は3度目は見れません。でもこれは本心ですが、「歌姫」は見た後で、その人の心を変えます、人生をより優しく良いものにします。全11話の中盤までのユーモラスのノリに(ギャグっぽいドラマなの?…)と騙されては行けません。周到に練り込まれて練り込まれた伏線やセリフが怒涛の後半に集約して行きます。ブームだった韓流ドラマとは全く異質です。比べるレベルが違います、後に残る宝石の輝きが違います。多くの人が「歌姫」を見れたなら、この国の今はもっと優しくなるのにな…(また泪。マジ病気?)。長々と本当にすみません(汗)。おやすみなさい!