本日の オーダー!
ランチは戦場、ぼくはランチファイター。ストーブ前の気温70度の熱さと忙しさで失神寸前、何度も思考が止まりかける。身体に刷り込まれた作法が半自動的に、15種類以上のランチを作り上げて行く。DRY Tシャツの内側はシャワー浴びたのと変わらない。お客様には、当然だがこの厨房内の苦しさは全く感じれないだろう。
店内には気の利いたVenus Jazz Bossaがネットラジオチューンで涼しげに流れる。
このランチを乗り越えたら、少し休憩をしよう。とにかく倒れ込みたい。
さて…
ディナーも(今夜は軽めでいいな…)という淡い望みを越えて忙しかった。感謝の限り。
ワンちゃん連れで時折お越し下さる初老の御夫妻様がスタッフに「ナポリタンはない?」とお聞きしている。スタッフは「そうですね…ナポリタンは…」と応えてくれたが、ぼくはテーブルに行って「ナポリタンですね、お任せでよろしければお作りします」と応える。
写真はそのナポリタン。ソーセージ、トマト、ピーマン、キノコ類…。
ぼくはベストを尽くすが、美味しいか不味いかのジャッジはお客様のもの。ただし、どんなメニューであれ、御家庭で作れないレベルにするのはぼくの義務だといつも思っている。
ナポリタンだが、新潟の地野菜をしっかり盛った。メインのソースは勿論ケチャップだが、隠し味に自生のバジル葉から作ったバジルピュレを少しだけ加えた。
お客様は多分何が加えてあるのか分からない程度の量だが、もしただのケチャップのナポリタンと比較したなら、はっきり「こちらの方が美味しい」と思って下さるほどの違いだと思っている。
果たして、やはり御夫妻様がお帰りの折りにはわざわざぼくを呼んで下さり、「本当に美味しかったよ」と言って下さった。
疲労度は最大級だが、有り難さも最大級だ。
賄いでナポリタンを作る機会が多くて良かった良かった…
と、いう訳で、本日も誠にありがとうございました!