Save The Best For Last.
最新の映画で、でも90年代の曲が効果的に使われている良い映画を見ると本当に好きになります。
女優ウ゛ァネッサ・ウィリアムズ(アグリー・ベティの嫌味な重役。)の大ヒット曲「Save the Best for Last」は、「ラブ・ダイアリーズ」内でこんなシーンに。
ウィスコンシン州のマディソン大学を卒業した主人公ウィルは卒業後、同級生の恋人エミリーをウィスコンシンに残してNYに出て、民主党議員ビル・クリントンの大統領候補の予備選挙キャンペーンのNYオフィスのスタッフとして働き始めます。
選挙を戦った数ヵ月後、NYまで彼に会いに来たエミリーにウィルはセントラル・パークでプロポーズをします。膝まづき、愛の言葉を並べプロポーズをするウィルに、慌てるエミリーは「ダメ!ダメ!ウィル、やめて!その指輪を戻して!」と言いますがウィルは真摯に愛を説き続けますがエミリーが遮り「ウィ-ル!!わたし、チャーリー(ウィルの元ルームメイト)と寝ちゃった!!」と告白します…。
その後、ベンチに座った二人。余りのショックにウィルは過呼吸気味に「Ahh-!Gahh-!」と叫び、「You Killin' Me!?(僕を殺す気か!)」と叫びます。
その夜、選挙オフィスではクリントンの予備選での勝利を皆で祝います。沢山のスタッフ皆がハッピーに勝利を満喫している中でウィルは独り、完璧に終わった恋を噛みしめメタメタにKOされています。
オフィスのコピー係で友人のエイプリルがウィルに「おめでとう。本選挙スタッフに残れって言われたんだってね。」と祝福すると、ウィルは「あぁ、最高に嬉しいよ」と不幸そうな顔で言います。エイプリルが「ホントに?自殺しそうな顔よ ホチキスやハサミ隠そうか?」と笑顔で。二人はビールで乾杯します。
その時、オフィスで流れてるのが「Save The Best For Last」(最後が最高になるように…)なのです。このシーンはこの映画でも最良のシーンの一つです。この曲そのものはベタベタなラブ・ソングですが、このウィルのシチュエーションに逆説的に流れて(クリントンにはBest.)、とても強く印象に残る90'sヒットの使い方です。見てすぐに6000曲を越えるMYライブラリーからドラッグして、毎日のランチ用のプレイ・リストに加えました。眠りに着きながら聴くのにも良い曲です。
世界が輝いていた90年代、今だにたくさんの人々の心をつかまえています…。