JMT。
ランチ・ファイターのように鍋を振ったランチ、最後のお客様のオーダーをお作りして間もなく、一息入れたいのを我慢して、塩漬けの豚腸を水道の蛇口に被せて水を流し塩を洗い流します。腸は長い長い水風船のようになります。
昨日からハーブとスパイスに浸けていた豚挽き肉を、また薫サンを相棒にどんどんソーセージにして行きます。約3キロのネタをソーセージにするのは、虚弱な僕には労働です。進む度に前屈みになりつつ小さく唸りながら、肉を絞って行きます…。早くソーセージ・ガンが欲しいよー…(弱っ)。 こういう夜、プッシュアップ、シットアップをしながらそれをプッシュしてくれるような音楽は軟派なモノでは全く力になりません。
必要なのは「JEDI MIND TRICKS」、感覚的にはもうハードロックしてるヒップホップ、ラッパー達です。音は重くて低くて最高です。
ゴリラズ、ヘウ゛ィメタルキングス(この場合のヘウ゛ィメタルはヘビメタの事ではなくGUNの事です。)、アンコモン・ベイラー(ベトナム・ストーリー)、オン・ザ・イブ・オブ・ウォー、ヘブンリィ・ディバィン、アニマル・ラップ…これらの曲で充分。
ファレルやカニエ・ウェスト達…すぐPVにビキニの女のコ達を出すようなパーティ・アニマルみたいな連中のラップとは180度違います。男が力を必要とするような時に必要なのは「JMT」…ガンだのジェノサイドだのギャングだのマーダー・シットだのと野蛮なワードも沢山出ますが、マイノリティに共感を覚え、社会への問題意識に満ちた曲を扱える「ジェダイ・マインド・トリックス」のような連中です。決してTSUTAYAさんとかに置いてあったり、日本のラジオで流れるようなアーティストではありませんが上記のようなシチュエーションがある方、背水の陣で生きてる方には絶対お薦め(男性向け)。 ちなみに以前、チラッとスタッフのコ達に聴かせたら、5秒しない内に「ハイハイ、いいです。」と冷ややかにヘッドフォンを返却されましたが…。
長々ごめんなさい。
明日からのバレンタイン・ディナー、宜しくお願い致しますっ。おやすみなさい…。