ハンガリアン5
例えばあなたが、ハンガリーはブダペストに旅行に行ったとします。母なる大河ドナウに架かる、有名な鎖橋を渡り、ブダ側にある歴史的建造物、国会議事堂を見た後でダウンタウンに当たるペストに渡ります。そう、ここはロバート・キャパの生まれ故郷。石畳、石で出来たヨーロッパ特有の街並みを散策していればお腹も空いて参ります。
(何か軽いフードが食べたいなぁ、喉も乾いたし…)と思い半ブロック先を見ると、「Zandwich」と記された看板を容易に見付ける事でしょう。そう、そこはサンドウィッチショップです、ハンガリー風サンドウィッチの。
店内に入ったあなたは、冷蔵ガラスショーケースの中に丁寧に数十種類も、それが何十個も並んだサンドウィッチに心ときめく事でしょう。卵とキュウリがスライスされたトッピングがバゲットスライスに載ったシンプルなものから、ハンガリー名産の美味なサラミや生ハムが無造作に載った贅沢なものまで、幾つも幾つも…どれも食べたくなるはずです。冷えたコーラの350ml缶かワインのプチボトルと、5種類のハンガリアン・サンドをトレイに載せ、ヨーロッパでも有数の美女が多い国の、やっぱり美女の立つレジでお会計を済ませます。ショップの前、石畳の道脇に置かれた白いテーブルに今選んだサンドウィッチの皿を置いて、旅の散策で空かせた小腹を満たしましょう、道行くハンガリーの人々を眺めながら…。
そんな情景をイメージして作るのが、明日から始まる「オーガスト・フェスタ」の前菜(サラダも含む。)にあたる「ハンガリアン5(ファイブ)」です。お店に寄っては前菜以上のものですが、この後、いつも通りのパスタが登場します。多いですか…?少ないですか…?
As You Like…。