bikescafe.jp

(2014-6-26)

車止めから歩いて行くと。

薮が無ければ車は先に進めても、もうUターンは出来ない。以前入ってしまいそれで難儀した。 だから今は歩いて登山道に向かう。
人が来てる痕は今日も全く無い。両耳に神経を集中して、笹薮の中を近づいて来る熊がいないか警戒しながら登って行く。
間もなく、風景は素の山に変わって行く。熊警戒レベルも上がって行く。




(2014-6-26)

笹薮に傷つけられて。

山への入り口に「この付近で、熊に襲われたと見られる死亡案件が発生しました。」の警告看板がある。山の高度が進むと、道はやがて林道になる。車止めに近づくと、舗装こそしてあれ路幅の半分近くを笹薮が覆っている。薮がエクストレイルの両側をギチギチ擦る。 いつ熊がいたって不思議じゃない。もうじき車から降りる。
精神と肉体に、独特の緊張が満ちて来る。




(2014-6-26)

ベア・カントリーへようこそ。

今日は数時間だけ、熊の姿を追ってみよう。
薬師山や要害山は決して高い山じゃない。だが後ろには山形朝日岳、横には飯豊連峰まで延々と繋がる広大な山塊エリアの辺縁だ。 熊の供給は「無限」と云っても良いだろう。
さぁ 鉈は持ったかメットはしたか、プロテクターは装備したか。熊鈴と熊避けホイッスルは当然だ。水分もあるな。
良し、山中へ入ろう。