ギフト。
オフクロがそのDVDを手にした時、「エーッ…」と言って握りしめたまましばらく動けなかった。それはロスからのエアメール、ジョシュからのオフクロへのギフト。ジョージ・クルーニー様主演、共演アカデミー助演女優受賞のティルダ・スウィントンで贈る「マイケル・クレイトン」…。クルーニーがやさぐれた弁護士に扮し、その中年の魅力を爆発させたと評価される逸作。「マイケル・クレイトン」が欲しい…なんて話は一切彼としていないので、多分に日本語の日記を頑張って読んでくれて、ジョージ教のオフクロの為にDVDを作ってくれたのだろう。彼の優しさに感謝ばかり。
同時に僕も震える手で3枚を握りしめた。以前にも日記で書いた、スティーブン・キングの初期の中編ホラー小説の最高傑作の最高レベルでの映画化…と言われる「The MIST(霧)」。そして、これまた頑張って日記をトランスレイトしてくれたのだろう。見れるのはかなり先だろうナ…と思っていたUSのまさに今の超人気TV作品、「ターミネイター ザ・サラ・コナー クロニクルズ」1&2を。
平日の仕事後に見る…というのは、言うは易し行うは難しなので、「ターミネイター」を思い切って仕事中に見てしまった。映画版「ターミネイター2」直後のサラ・コナーとジョン・コナー母子のエピソードとして作られている「サラ・コナー・クロニクルズ(年代記)」。す、凄い。冒頭からターミネイターに突然襲われるコナー母子。核爆発の爆風で人間の表皮が吹き飛んだ中から現れた、ド迫力のマシン版ターミネイターに首を掴まれたサラ・コナーがその悪夢から目覚めるシーンから物語は始まる。 転校した高校の教室で、隣の席のエキゾチックな可愛い女の子キャメロンに名前を聞かれ、少し楽しい雰囲気になったや否や、教師に交ざったターミネイターに突然銃撃され逃げ出すジョン・コナー。高校のパーキングで遂に追い詰められ、銃口を突き付けられたその瞬間、そのターミネイターをトラックで撥ね飛ばし、「死にたくないなら一緒に乗るのよ。」とジョンの命を救ったのはさっきの女の子だった…という第1話。勿論彼女が今作のターミネイターな訳だが、未来のジョンが現代に送った最新型オリジナルのターミネイターである。サマー・グロウちゃんのGALターミネイターは予想以上に良く、笑わない、タフ、とても強いターミネイターを無理なく演じてる。サラ・コナー役のレナ・ヘイディ(映画300のゴルゴ王妃。)がコレまたカッコいい。
USではFOX5チャンネルで第1話はロングverで全米で大々的にスタート。放送前の予想を遥かに上回るハイレイトの評価で一気に超人気番組に躍り出た。ですが…日本では殆んど知られていない。そこがまた良い。
「スターウォーズ サーガ」や「インディ・ジョーンズ」シリーズは 子供時代からの伝説的映画だが、「ターミネイター」や「マトリックス」シリーズは10代後半になってから出現した普遍のプロットからなる傑作群だと思う。 新「ターミネイター」に再び出会えて興奮している。
JOSHよ、ありがとう、デカい感謝を。