X'mas Eve、ドルチェ直前。
この冬も、今宵とても素敵なX'mas Eveになりました。 ひとえに、寒風吹く暗い夜道を車走らせてお越し下さった多くのカップル様、御夫妻様が、佳い時間の過ごし方をして下さったお陰です。 今年も本当にありがとうございました。
X'masは、どんなに私達スタッフがお店を飾ったり、音楽にこだわったり、薪を準備したり火を炊いたりしても、素敵な過ごし方をして下さる素敵なお客様…多くはカップル様、御夫妻様、御家族様…がキャンドル灯りの薄暗いお店にいてくれて初めて、毎年忘れ難い素敵な時間になるものです。
若く、宗教の知識を多く知らない方は「X'masなんてキリスト教のものだろ。本当は仏教国の日本なんて無関係じゃないか」と潜在的に思う方もいる事でしょう(僕はそうだった)。
果たしそうでしょうか。 いえ、事実は違います。 12月25日前後は、中世ヨーロッパ時代(5世紀から始まり15世紀頃まで)、キリスト教が強く広まる以前は「女神が太陽(Sun)、男性豊穣神を産む時」「これから夜が短く、昼が長くなる時」、つまり冬至…豊穣な収穫が始まる春への歩みの最初の日を祝う、ヨーロッパ一般の農業暦に基づく祝祭でした。 決して遥か古代から「神の息子(Son、イエス)が産まれた祝日」ではありませんでした。 何がなんでも信徒を増やしたい中世キリスト教(正統派キリスト教会)は、こうした古代から伝わって祝われて来た祝祭日を、あたかも「キリスト教だけの祝祭日である」と、時間と増員を掛けてすり違えて行ったのでした。 他にも「冬」と「聖燭祭」、「春分」と「復活祭(イースター)」、「秋」(ハロウィン)と「万聖節」など、古来からの無数の祝祭日がキリスト教のものになって行きました(そう信じ込まれるようになった)。
ですから本来なら、X'masは、まだ一足早いように見えますが、来たる「豊かな春」を誰もが喜ぶもので良いはすです。決してスマホのCMのような、LEDに飾られてカップルでスマホ片手に街をそぞろ歩いてプレゼント交換がメインのような都会染みたものではありません。
まぁそんなオヤジくさい余計な知識が無くても、毎年素敵なX'masを過ごさせて頂いております(過酷な労働になる時でもありますが)。
まだ明日もひと頑張りしますが、今日も本当にありがとうございました。
最後のお客様の最後のドルチェを作りながら、(あと少し)と、ル・レクチェ・アイスを切りました。
ありがとうございました。