bikescafe.jp

(2007-12-18)

フランボワズ、ケミカルflee

キャンドルディナーの最後を締めくくるドルチェ、それが「巻のラズベリーのアイス」です。先日、ベリー類農家の阿部サンと苺の打ち合わせを畑でしていた折、「この時期の苺は総じて飾り用なので、バイクスさんの欲しい味が出ないと思います。それより僕はラズベリーとブラックベリーをオススメするなぁ。」と、今朝再び納品してもらったラズベリー。いよいよ今日はラズベリーアイスを完成させました。用いたのは豊かな甘味と程好い酸味のラズベリーと生クリーム、コンデンスミルク、砂糖のみ。着色料など勿論1グラムも無し。それで、この鮮やかなフランボワーズカラー!作っていた誰もが、「着色したみたい!」と驚きました。阿部サンが以前から僕に誇っていた、自慢のラズベリーの凄さを思い知らされました。味も勿論文句なし。コースの最後を締めくくるに適した甘さ、切れの良さ。勿論アイスを盛るだけではありませんし。明日は更にヒネリを加えたラズベリーアイスを完成させます。夕方、食材の相談で電話のあった京都のサンタマリアノウ゛ェッラの
F料理長とそのラズベリーアイスの話しをしたら、「そんなラズベリーや苺、欲しい欲しい!」と堪らないようでした。生産農家サンや業者サンと料理長の繋がりと引き換えに僕が教えて頂くのは、料理長がイタリアで習得したお料理のレシピ。今ある全てを、X'masのコースに落とし込むんだ。来春僕が入手するのは、真っ赤な長葱と赤いニンニク。農家サン曰く、「一度食べたら普通のニンニクじゃ物足りなくなるよ。」でした。またそうやって休日に何かの食材ハントしてたらガールフレンドなんて出来やしないな。でも、赤葱、魅力的だ…。




(2007-12-17)

冬の風物詩。

昨夜の晴天なんのその。冬将軍は一気に寒気をもたらします。すぐに溶けはするものの、横に吹く雪混じりの風、バイクス前の電線には大勢の椋鳥(ムクドリ)達が体を丸めて連なっています。その向こうは低い灰色の雲。店内は薪のはぜる音で、暖かく。タラバガニ待つ朝。




(2007-12-17)

カラースプレイ。

いつもバイクスをバックアップしてくれる川チャン御夫妻のお母様に、2007年最後の月に、良く晴れた星の夜にお越し頂けた事、大変感謝致します。今年は個人的にも幾つか大きな事がありましたし挫けた事もありましたが、いつも御子息に温かく支えて頂き12月に至りました。新潟、東京、大阪、九州の大切な友に、大切なお客様に、大切なスタッフと外部スタッフ(マダム山口ですよ!)に、皆様に支えて頂きました。まだまだバイクスは年内も引き続きオープンしておりますが、急に感謝を述べたくなりました。夜ランの後に見上げた、余りに美しい星の夜のせいかも知れません。吸い込まれるような星の夜空を見つめていますと、自分の人生など遥かに小さく、短いものだと覚えます。そんな短い時間の中で自分が大切にしたいもの、それは我を忘れて懸命になる瞬間だったり、より良き経験だったり、友や家族とそれらを分かち合えたと感じる一瞬だったりなどです。人のスピリッツは地の下に還る訳ではなく、あの宇宙の遥か先に再び還ります。「二人の囚人。一
人は泥を見た。一人は星を見た。」。その時に自らのスピリッツと共にあるのは、今の人生の良き思い出と経験だけ。だから、バイクスでお会い出来る皆様とは良い記憶を共有したいのです。チョコカラースプレイのように色鮮やかな記憶と共に。たった一度の短い旅の間に。ありがとうございました、おやすみなさい…。