bikescafe.jp

(2009-10-18)

真鯵とタイムと半熟卵。

晴天に恵まれた土曜日、松野尾付近では秋の花苗祭りのようなイベントが多数催されてました。そちらに訪れた前後にバイクスにいらして下さったお客様、ただ普通にいらして下さったお客様など、今日お越し頂いた皆様に感謝申し上げます、どうもありがとうございました。
中でも「真鰯とフェンネルと半熟卵のパスタ」や「真鯵とフェンネルと半熟卵のパスタ」のランチセットをオーダー下さったお客様には感謝を致します。「絶対この組み合わせは美味しいよ。ぜひ誰かに食べてもらいたい!」と言う勝手な思い込みだったり、試験的な制作からメニューにUPしたパスタをお食べ下さって、「美味しかった、ごちそうさまでした。」と言って頂けた昨日と今日のお客様には大変熱い感謝があります。
IZUMIさんとお母様には、特に。ありがとうございました。 良い鯵や鰯(相変わらず真鰯は高値になる日が多い。こないだは刺身用真鰯が1尾210円で、僕は前夜にオーダーしてたんですがウチに遠慮した鮮魚屋サンは高値過ぎて仕入れなかったほど。鰯の価値は本当に変わったと思う。)を、手が届きやすい価格で入手するのは少し努力も必要ですが、(コレはどこでもあるパスタじゃないけど、パスタ好きの方にはぜひ食べてもらいたいな…)と云う想いがあって、また、それをお食べ下さって喜んで下さったお客様がおられる事を思うと頑張る甲斐があります。いよいよ自生フェンネルを採りつくしたのでタイムやMIXハーブに代えました。明日もやらせて頂きます。毎朝モクモクと、鯵や鰯を拙い腕で捌いておりやす。引き続き宜しくお願い致します。 最近はNETでアメリカ各都市のラジオをダラダラと流しながら何かをするようにしています。NYやLA、Miamiが良く選びがち。オシャレ、または陽気で分かりやすさがGOOD。たまに旅行してVegasのビッグバンド・ジャズやラウンジ系も選んだり。改めて、現代のアメリカ人達は90年代のPOPSの名曲が今も大好きなんだなぁ、確かに最新のと違ってメロディ・ラインがきれいで素晴らしいもんなぁ…と再認識させられます。勿論僕も愛してます。バイクスのディナーで流れるのは間違い無く通年この辺りです。今も部屋ではシニード・オコナー…「Nothing Compares 2 U」…僕が世界で最も愛する、最も美しいと思うラブ・ソング…愛を失い、気がふれそうになっている女性の心の歌…(あなたに代わるものは何もないの…)が流れてます(19のあの日から聴いてるのに飽きないのだからバリエーションの少ない男です。) ではでは、皆様素敵なSundayを…。おやすみなさい!




(2009-10-17)

おひとり鍋。

「料理人て、自分のご飯は自分で作りたくないって聞きましたけど、店長って自分で作るの好きですよね」と、夜スタッフに入る事の多いayakoさんが言います。
(オレって料理人なの?)との思いも浮かびましたが、「そうだね、自分で作らないなんて2日が限界。2日目には(もう何か作らせてー!)ってなっちゃうなぁ。別に難しい料理じゃなくて良いんだ、簡単なのでも。自分で作った料理って、自分の好きな味に出来なくない?だから、長期の旅行とか別に行きたくないよ最近は。我慢出来なくなるからさ。」と話しながら、今夜(鍋食べたいなぁ)と思って作っていた「おひとり鍋」を完成させて行きます。
万代時代、お店は冬になると「冬の鍋コース」と云って、「海鮮チゲ鍋」や「和風ツクネ鍋」や「中華火豚鍋」等を出していました。僕は昼前から出勤してその鍋を用意する「鍋番」をよくしていました。師匠が指示します。「今日は18時から始まるぞ。海鮮が4名盛り×5台、ツクネが4名盛り×4、3名盛り×5、火豚が5名盛り×3だ。合計66だ。賄いまでに用意しろ。早よやれぃ!」、「はいっ!」と。
海鮮は渡り蟹やイカとかの仕込みなんて切るだけだから簡単なんです。火豚も金華ハムの缶があるから楽。辛いのはツクネ作り。キンキンに冷たい挽き肉10kgに腕を突っ込み、色々な薬味を投入し肉に角が立つまで揉まないと行けない。冷たさのせいで3分しない内に腕の皮膚はムズカユク赤くなり、じきに痛みに代わり、指先の感覚が鈍くなります。皆嫌がるので僕がやる事が多かったのでした。
厳しそうな僕の顔を見て師匠は笑いながら、「痺れてきたろう。おう、混ざって来たぞ。もうチョイだ、がんばれや。」と声援をくれるのでした。
あのオシャレな万代で(こんなにハードに料理してるのは、オレ達かシルバーホテルの人達位だぜ…)と思ったものです。グループ企業の中でも、僕らのお店は躾や料理の「厳しい店」で通っていましたから。 夜遅い万代、雪はもう止んだ。白い雪原になったやすらぎ堤の万代側を少し離れたパーキングまでさくさくと足音を点てながら歩く時間、なんとも言えない満足感を感じたものです。
今はバイクスのメニューとして「鍋」を作る事はありませんが、自分賄い用に鍋を作ると絶対にその頃を思い出します。温かい懐かしさと共に。




(2009-10-16)

どんとこい 冬。

コツコツジワジワと集めて来た薪。近隣の大工サン、庭の木を切り倒したお客様、造園工事で出た廃木がある土建屋サン…声を掛けていた皆さんからの寄付のように、薪が集まって助かります。
今年は例年以上にそのスピードが早く、(どんと来い、寒い冬)なんて思っています。 本当は寒い冬はイヤですけど。 まだまだ暖かな陽射しの金曜日です。