先生の山椒を活けて。この週末に、よろしくお願いいたします⭐︎
巻町が生んだ生物環境学の権威 故・長島先生は、オープン時から私たちをとても可愛がってくださいました。
僕が狩猟免許を取る前後、県北の山中で毎週 熊追いをしている中で地元の方々から教わった大自然のエピソードや熊の爪痕、カモシカ、クマタカ、ミサゴ、サシバ、ハヤブサ、フクロウなどの写真や動画などを、いつもとても楽しみに聴いて下さり、何度も「君の話はとてもおもしろい、ぜひ自費出版でも本を書きなさい」と言ってくださいました。
当時から私が持っていた疑問と仮説、「東北の山人たちが狩猟の時及び、誰にも聞かれたくない会話の時に用いる意味不明の山言葉″とはなんぞや?」
「山言葉とは、失われた縄文の言語である」という仮説をお話しすると、もうすごい真剣に僕を見つめてくださった時を忘れられません。
あれから5年以上経ち、僕も多くの古稀少書を収集し、自分の仮説が正しかった参考書本を集められました。山言葉だけでなく、今は忘れられた効率的な猿の狩り方や東北のカモシカの角を南方の漁師達が何に使っていたのか、秋田阿仁マタギ達が森吉山からどの山脈を繋いでハイウェイにし日本各地へ旅マタギしたのか…
長島先生がご存命なら、そんな事や山言葉の単語、除災の呪文などをお話し出来るのにな……と、
毎度思いながら、先生にいただいて大きくなっている山椒の新芽や葉を切り、料理に使っています。
この仕事は、報われる事の方が少ない仕事です。僕はきれい事だけ言う今の風潮が嫌なので考えますが、お金を稼ぐだけなら店を建てて料理を作って、時に思惑違いな事でご不満を書かれてなんてより、他によほど良い稼げる仕事がたくさんあります。
でも、自分の懸命に作った料理が御縁で普通ならお知り合いになれないような立派な方々と親しくさせていただいた時、長年よくしていただく時、
小さくも豊かなやり甲斐を得られるのも事実です。
なぜか今日は長島先生御夫妻様が懐かしい…
では、
この週末もよろしくお願いいたします✨