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(2008-6-21)

M-BIC。

飲食店など、お金の事だけを考えたらとても割に合わない仕事だ。在庫を抱え、スタッフを抱え、次の修繕プランを常に抱え、景気の波に揉まれながら。コストパフォーマンスを考慮すれば、もっと稼げる仕事を僕は幾つか知ってる。その仕事で、自分の気持ちがクサるかクサらないかは別にして。農業もだいたい同様だと思う。
でもなぜ、そういう仕事を自分達が選んだのか。シンプル。モノを作るのは楽しいし、それで誰かが喜んでくれる姿はもっと嬉しい。積み重なったオーダー表を前にして感じる高揚感、アドレナリンの噴出。僕にとっては戦いだ。高速のスノーボードやMTB、大物を予感する渓での釣りと同じかそれ以上に燃える。そして僕らを食べさせてくれる。僕と同じく、建設業界でスーツを着ていた過去があるベリー専門農家の阿部サンにとっても、大体似たようなところだと思う。土曜日アフターランチ、そんな男達のカンバセッション…。
阿部サンはアイスコーヒーを飲みにいらした。アイスの話しついでに。
ご存知の方も多いと思いますが、阿部サンの苺、越後姫は有名だ。僕も使わせて頂いてる。だが阿部サンは苺の他にも数種類のベリー類も作っている。僕はそれらをある時はアイスクリームに、ある時は肉料理用ベリーソースに作り変える。今日、阿部サンはアイスを自分のコントロール可能な範囲で作りたいんだ…とお話しして来た。産地直作したいのだ。「ウワァ、いいアイデアですね!試作なら僕らもお手伝い出来ますよ。今までも作って来ましたし。ウチの女のコ達皆、アイス上手に作りますからね!」と言った。実際に彼女達は、僕より上手にアイスを最後までメイクする。阿部サンが言う。「エツジ君、一緒にアイス作る会社作ろうよ。販路はデパートとかNETを僕は持ってるし、規模は小さくて良いんだ。自分達でコントロール出来る質のものを作りたいんだ。」、そのお気持ち良く分かる。
頭が直ぐに弾き始める。業務用のアイスマシンが幾ら、専用ストッカーが幾ら、ハコの大きさ、建設費用が幾ら、最初数ヵ月のスタッフ給与が幾ら…なんて事を。大の男二人が本気になれば可能なところだなぁ、なんて。実現させるかどうかは別にして、こういう話は幾らしても楽しい。
ベリー類専門のアイスクリーム社として当初は鳴らす。季節で出てくるベリーは変わるから面白いな。ミーハーで飽きやすい僕は、直にベリーじゃないアイスも作りたがるだろう。それは限定や裏メニューにすれば楽しいかも。オシャレでクールなカップに入れてWEBで全国に流す。カップのデザインやWEB担当はジ-ニアス川チャン以外に考えられない。文チャンが「わたし、売り子やりたーい!」と言ってる(笑)。可愛いコがすぐに揃うだろうな。彼女達の未来を開くのは、彼女達自身だ。それが分かれば自然にやる気は溢れる。
阿部サンと2時間、ランチから休憩無いのでさすがに疲れた。でも会社の名前は勝手に浮かんだ。阿部サン抜きで申し訳ありませんが(笑)。
「Matsunoo berry ice company」、マツノオ ベリー アイス カンパニー。あまりセンス良くないかな…。
美味しそうだなぁ、ブラックベリーやラズベリーのアイスが。近く作ろ…おやすみなさい。




(2008-6-21)

復活の狼煙。

ファイアーマン、オオヤマさんが遂に帰って来た。キャノンデールのハイエンドのロードバイク、SIX13PROを駆って。
自重680gを切ってしまったが故に、ツール・ド・フランスにおいてはそのままでは出走許可が下りず、あえてオモリを装着してツールに出場したという、キャノンデールが誇る、この40万オーバーする1流バイクをオオヤマさんが(どうしても欲しい…)と入手したのは、オオヤマさんが自身のプライベイトにおける諸般の事柄の山を乗り切ったからだ。御家族の事、自身の身体の事、仕事の事…人には色々な山が色々なタイミングで迫り来る。そうしてどうにかそれらを登る苦しい時をやり過ごした後、何かしら人は自分自身だったり所有出来る物だったりを変化させたがる(僕の場合、失恋すると車買っちゃう。)。今回のオオヤマさんは、兼ねてから念願でもあったSIX13と形を変えた。ロードバイクやピストバイクが人気の昨今とは言え、僕の思う所、SIX13やシステム6を相棒にして「走れる」ライダーは、完全にリアルコンペティターだけだ。アパレル関係者やロードバイクビギナーがピストバイクを選ぶのとは全く違う次元の
体力-技術力、ついでに経済力を要求される。このクラスのバイクを選ぶバイクスのお客様なら、まず吊るしの状態で乗る事は無い。主要パーツの幾つかを自分仕様に変えて行くと、あっという間に100万に近付くからだ。おそろしい、おそろしいデスネェ。キャノンデールのハイエンドモデルというのはそういうバイクなのだ。
超人☆倶楽部、オオヤマさんは復活した。はっきりと今日のバイクスのカウンターで、復活の狼煙を上げた。あとは今夏の終わりを告げる乗鞍山に相棒と共に乗り込むだけだ。オオヤマさん、共に宜しくお願いします。敬具。




(2008-6-20)

プール恋しや。

空梅雨なのか?…なのか?
朝、ゴミ出しで車に乗った瞬間に感じる異様な暑さ。屋外プールに飛び込みたい衝動に駆られます。
厨房も暑いですが、外仕事の方もこりゃ暑かろう、と御察しします。
ランチ終わったら、近場の農家の方のハウス行って、何か野菜無いか見て来よう。ハウスも熱中だろうな…。
今朝はアイス作りから。