43rd Owl.
真ん中の写真のフクロウは、尊敬する長野在住の野生動物と自然界の報道写真家・宮崎学先生の有名な1枚で僕の大好きな1枚です。お借りしました。
今夜は細い下弦の月が、角田山の右の峰に浮かびました。(今夜は暗いな…遭える)と予感し、少し肌寒い夜の山に向かいました。
静かに移動しながら、フクロウの眼のように暗がりに感覚を鋭く観察すると、すぐに丸い体が立派なサイズの雌フクロウを約20m先の枝に確かに見つけました。
少し背中を向けていますが、既に僕の視線に気付いてるはず。
僕は瞬時に(彼女か…余り近くに寄れないな…おれはモテないからな)と考えましたが、案の定、距離15mを切った瞬間に一瞬に翻り大きな翼を羽ばたかせて、深い闇の森の中に消えてしまいました。クウーッ、残念。
フクロウの視力は人間の100倍と言われていますが、真っ暗闇の森を見ると、毎度(よくこんな入り組んだ真っ暗な木々の間を自由自在に飛び回れるな…)と信じがたい気持ちで感嘆してしまいます。
美しい海も山も自慢の西蒲区ですが、黒い闇に覆われてからもまた違う豊かな自然の物語が繰り広げられるのです。今夜遭えたのはこの子だけですが今季43羽目のフクロウで、有難い気持ちで帰路に着きました。