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(2015-10-15)

43rd Owl.

真ん中の写真のフクロウは、尊敬する長野在住の野生動物と自然界の報道写真家・宮崎学先生の有名な1枚で僕の大好きな1枚です。お借りしました。
 今夜は細い下弦の月が、角田山の右の峰に浮かびました。(今夜は暗いな…遭える)と予感し、少し肌寒い夜の山に向かいました。
静かに移動しながら、フクロウの眼のように暗がりに感覚を鋭く観察すると、すぐに丸い体が立派なサイズの雌フクロウを約20m先の枝に確かに見つけました。
少し背中を向けていますが、既に僕の視線に気付いてるはず。
僕は瞬時に(彼女か…余り近くに寄れないな…おれはモテないからな)と考えましたが、案の定、距離15mを切った瞬間に一瞬に翻り大きな翼を羽ばたかせて、深い闇の森の中に消えてしまいました。クウーッ、残念。 
フクロウの視力は人間の100倍と言われていますが、真っ暗闇の森を見ると、毎度(よくこんな入り組んだ真っ暗な木々の間を自由自在に飛び回れるな…)と信じがたい気持ちで感嘆してしまいます。
美しい海も山も自慢の西蒲区ですが、黒い闇に覆われてからもまた違う豊かな自然の物語が繰り広げられるのです。今夜遭えたのはこの子だけですが今季43羽目のフクロウで、有難い気持ちで帰路に着きました。




(2015-10-14)

冬の香り、白鳥の湖。




(2015-10-12)

Calling of The Wild.

この連休も本当に本当にありがとうございました!
話は変わって…

多くの方が楽しい日々を過ごされた3連休最後の夜、それも小雨混じりの暗い夜半。激務の後の僕を、野生の呼び声が呼ぶ。
月も無い、灯りなど期待も皆無の真っ暗闇の山中に、連休最後の真夜中の山中に孤独に入って行く狂人がいるとしたら、僕をおいて他にいるだろうか…。少なくとも今までは無い。
だが、彼らだけは密やかに出迎えてくれた。
今夜は2羽の立派なサイズのフクロウ達が暗闇の中で僕の参上を待っていてくれた。今季通算42羽目のフクロウ達だ。大学や研究所のフクロウ研究者の方々以外では、こんなに生のフクロウを多数見てる人間は自分が新潟1番だと思う。当たり前か。何人かの常連のお客様から「ぜひ一緒に連れて行って!」(こうお願いされるのはどういう訳か高学歴、ハイソの女性ばかり)と言って頂いてるのだが、フクロウを近くで見るにはどうしても真夜中近くになってしまう為、お呼びするのが申し訳なくまだご一緒出来ていない。
さて
1羽目のフクロウは体の大きな立派な雌。経験上フクロウの雌は雄より警戒心が高い。体は大きくても僕の接近にしっかり距離を取る。
対して2羽目の雄は、今夜は何と1時間に渡り僕の近くにいてくれた。その間、蛾とカエルをハンティング、ムシャムシャと採食、スウーッと滑空、無音の羽ばたき、樹上からパチクリと地上監視、大きな真ん丸の黒眼で僕と何度も見つめ合う、テストをかねて彼に僕の存在に慣れて貰う為の「おーい。僕と友達になってくれよー」という声出しの無視(フクロウの聴覚は凄い高性能なのに僕の声は無視出来る。ただし、静かに数歩近づいたら距離を取られた。が、逃げて消え去る訳では無かった)など、8mから15mの距離内で沢山の姿態を見せてくれた。
タヌキやハクビシンも計4頭近くに現れたが、アナグマじゃなければフクロウと較べたら雑魚だ。一瞥してまたフクロウに視線を戻す。
観察も1時間を越えた頃になると、さすがに1日の疲れが出てきた。
多分今夜はこれからも見続けられると確信出来たが、明日も大きな仕込みがあるので、帰路の下山を始めた。
まだ樹上で僕を見たり交互に地上を見たりする彼に「今夜はありがとう、また出てきてねー」と呟いて帰宅した。
フクロウよ、Ural Owlよ、
僕は君らに夢中だ(但し フクロウカフェ等には一切興味なし)。