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(2009-11-21)

Drag Me To Hell

私を“地獄”に引きずり込んで…邦題「スペル」。
奇才中の奇才、サム・ライミ監督と実兄アイウ゛ァン・ライミ兄弟が、「スパイダーマン」シリーズを製作しながらも、10年…10年静かに練り直し続けたオリジナル脚本「Drag Me To Hell」。 もし今夜、あなたの家の玄関に見ず知らずの“全身薄汚い婆さん”が訪れ、「どうしても2万円貸しておくれぇっ!そうしないと私は本当に困ってしまうのじゃ 生きていけないんじゃ どうしても貸しておくれよぉー どうしてもおぉおー…!」 と言われたら、あなたはどうするか…。2万円なら捻出すれば無い額ではない。ただ、この連休に買う予定の服もあったし、遊びに出掛ける予定もあるし、よく知らない老婆に「はい、どうぞ。お役立て下さい。」と貸す訳には行かない。なにより、この怪しい老婆は醜過ぎる、臭い…困っているようだが極力一緒にいたくない。静かに家族に警察を呼ばせるかもしれない。貸してあげればもしかしたら助けられるのかもしれないが、自分にもいろいろ都合がある。可哀想だが今回は早くここから去ってもらおう、去ってもらいたい…、早く誰か来てこの老婆を連れて行ってくれないか…。 と思う人も沢山いるだろう。多分僕ならそう思う…。 この映画はそんな風に思った若い女性クリスが主人公だ。彼女は残酷どころかごく普通の社会人だ。ただ銀行…田舎出の娘がようやく就職出来た大きな銀行…の融資係員で、住宅ローンの返済の延滞を懇願しに来たロマ(ジプシー)の汚い老婆に業務上、そして自分の昇進の実績を作る為にも返済延滞却下を通告せざる得ず、それも極力優しく言ったのに、わめき出した老婆を銀行内から去らせる為に警備員を呼んだだけだ。その行為が老婆の怒りを呼んだ。ジプシーの最恐の呪いラミア、黒い山羊の悪霊が昼夜場所を問わず襲って来る…地獄の3日間と地獄への片道切符…を貰う事になってしまうとは。 「イングロリアス・バスターズ」では無くこの映画を先に観たのには訳がある。主演アリソン・ローマン、ジャスティン・ロングでは監督が如何に奇才サム・ライミとは言え、ただでさえ洋画離れ甚だしい日本ではヒットしない事は間違い無く、事実明日から1日1上映になりレイトは今夜が最後だった。僕は小学生時にサム・ライミの洗礼を受けていて忘れられない監督だし、そしてこの映画の評価は映画マニア達の中で「最恐」だったのだ。放っておいてもヒットの間違い無い「イングロリアス…」と違って、こういう映画はアンテナを張っておかないと見逃してしまう。 こういう言い方で人様に勧めたく無いが、今回はお許し頂きたい。この映画は本当に恐い!。2時間、余りの恐さに涙が滲みっぱなしだった。僕は本当の幽霊も間近で見たし(幽霊を挟んですぐ向こうに友人もいた。)、意思を持つ人魂(墓場でパッと光るだけの火の玉ではない。)に追い掛けられた事もある。霊感の強い友人達の身の毛もよだつ霊話も聞かされて来た。その後、高校で教師から封印された実話も体験した(舞台は新潟での夏の武道合宿の夜だ)。 それらのどれよりも、この映画は恐い。敢えて言わせて頂きますが…この映画を(映画館で)観ないのは人生の損失だ、と。極力独りで観て欲しい。この映画は今後の「ホラー映画」や「サスペンス映画」の自己の基準を変えてしまう。 映画館を出て、車に乗って走り出してもしばらく涙目だった。滅多に怖がらない自分は震えた。「スパイダーマン」シリーズ好きの方、「サム・ライミ」ファンの方には最低でも観てもらいたい。スパイダーマンじゃ分からない「サム・ライミ」の真の凄さに打ちのめされるから。
Please,Please,Don't Drag Me To Hell…




(2009-11-20)

赤い長靴のピピ。

先日は東京でも、雨だったのでファッション的な長靴を履いて街を歩く女性を結構見掛けました。一見、ブーツか?と見間違うのですが弱冠シルエットが違うし、近くに来て見てようやく長靴だと分かりますが、あのファッション、なんかカッコイイです。勿論新潟でも見られます。いい感じ。 今朝は僕も実用長靴を履いて、裏庭に積んである薪をセッセと薪カゴに詰め直しです。今日は寒いわ暗いわ…。新潟の冬って感じ。 いけてる長靴が必要です。




(2009-11-20)

グリッシーニを作るなら。

なんでもかんでも自分達で作るのはやめよう、と思ってヌーウ゛ォー・ディナーの前菜に使う(グリッシーニは何処かパン屋サンに頼もう…、)と考えていたのですが探しても訊いても(グリッシーニはやってない)のでした。 やむなく薄力粉と多目の塩とEXVオリーブオイルと白ワインを準備して捏ね始めた生地。麺棒で延ばし、ピザ・カッターでカットし、両手でコロコロと転がし伸ばします。 僕にはパン作りの趣味はありませんが、なぜなのかパンやピザを生地から作る作業って女性スタッフは皆楽しそうに取り組みます。間違った推測でしょうけど、世の古今東西無く、女性特有のDNAでパン作りが好き(or上手)、ってのが有るんぢゃないか…と思っています。本当に皆、僕より遥かに上手に(経験は僕の方が多いのに…。えっ?この下手くそ!?)食パンや丸パン、ピザを仕上げて行きます。リアルにリスペクト…。 さて、250℃オーブンでサッと5min。 塩気の効いたグリッシーニがパリッと焼けました。これで柔らかくしたチーズをすくってもらいます。赤と緑の小さな野菜も加えて。 新しいワインに合わせる為に…。